2006/1/7 赤桐
シリアやレバノンでプレイされているホイストの仲間のトリックテイキングゲームです。パートナーゲームですが、プレイヤーごとに得点をつけていき、累計点の最も高いプレイヤーのいるチームが勝つというところが特徴的です。
ルールはDavid Parlett氏の"Oxford A-Z of Card Games"という本によります。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
通常の52枚のトランプを使います。
(強)A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(弱)の順です。
最初の ディーラーは 任意のやり方 で決めます。ディーラーは ディール ごとに右隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーは、ディーラーの右隣から反時計回りに、まず1枚ずつ配ります。そのあと2枚ずつまとめて全部のカードを配ります。各プレイヤーは13枚ずつの手札を持つことになります。
ディーラーの右隣から反時計回りの順に1人ずつビッドを行います。ビッドは自分が取れると考えるトリック数に基づいて行いますが、1から13のうちどの数をビッドしてもかまいません。
全員のビッドした数の合計が11未満であった場合は、プレイは行われず、次のディーラーが新たにディールを行います。ただし、誰かが7以上をビッドしていたときは、合計が11未満であってもプレイが行われます。
各プレイヤーのビッドした数は記録しておきます。
このゲームでは必ずハートが切札になります。
最初のリードはディーラーの右隣のプレイヤーが行います。プレイは反時計回りです。
通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。つまり:
1〜6のビッドを行ったプレイヤーは、ビッド以上のトリック数を取った場合には、ビッドの数と同じだけの点数を得ます(ビッドより多くの点数を取っても得点は増えません)。ビッドしたトリック数を取れなかった場合は、ビッドの数と同じだけの点数を失点(マイナス)します。
7以上のビッドを行ったプレイヤーは、ビッド以上のトリック数を取った場合には、ビッドの数の2倍の点数を得ます。ビッドしたトリック数を取れなかった場合は、ビッドの数の2倍の点数を失点(マイナス)します。
パートナーゲームですが、得点は各プレイヤーごとに累計していきます。
ディールが終わって、プレイヤーの1人以上の累計点が41点以上になっていたらゲーム終了です。最も高い累計点のプレイヤーがいるチームが勝ちになります。
2006年1月7日になかよし村でプレイしました。
ビッドにおいては、自分のチームの手が悪いと感じた場合、ビッド数の合計を11未満にしてそのハンドを流すために、必要以上に低いビッドをすることがよく行われていました。
得点をプレイヤーごとに累計するというのも、パートナーゲームでは珍しいです。ただ、意識的に得点を片方のプレイヤーに取らせてうまくやるのは難しいようです。
プレイは普通ですので、それほど印象に残るゲームでもありませんでしたが、悪くないゲームだと思います。