2001/4/6 赤桐
ビーテンはオーストリアのチロル地方でプレイされているゲームです。手札は3枚しか配られません。トリックテイキングゲームですが、プレイよりも配られたカードによる点数が大きいゲームです。プレイ中に一種のビッドを行います。これが名前の由来です。ベリという代札もあります。
ルールは http://www.pagat.com によります。
10人ぐらいまでのプレイは可能ですが、面白いのは3人〜5人のようです。
普通のトランプから各 スートの6、5、4、3、2を除き、ジョーカーを1枚加えた33枚のカードを使います。ジョーカーはこのゲームではベリ(Weli)となります。各スートのカードの強さの順位は、A、K、Q、J、10、9、8、7です。
正式にはドイツタイプのカードを使います。ハート、葉、鈴、どんぐりのスートがあります。各スートは、エース、キング、オーバー、ウンター、10、9、8、7となります。鈴の6がベリになります。
最初のディーラーは 任意のやり方で決めます。ディーラーは ディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーはシャッフルのあと、右隣のプレイヤーにカットさせます。右隣のプレイヤーはカットした上半分のカードの一番下(カットの後に一番下にくるはずのカード)を見ることができます。見たカードを気に入れば、そのカードを自分の手札にすることができます。取った場合、その上にあるカードを見ることができます。
これを繰り返して、カットするプレイヤーは3枚までのカードを取ることができます。取らなかった場合はそれより上のカードを見ることや取ることはできません。
ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りに、まず2枚ずつ各プレイヤーに配り、 次に1枚ずつ配ります。 あるいは、まず1枚ずつ配り、次に2枚ずつ配ってもかまいません。 各プレイヤーの手札は3枚になります。カットしたプレイヤーがカードを取っていた場合には、 そのプレイヤーには配る枚数を減らして、手札が3枚になるようにします。
得点は、配られた手札とプレイによって次の5種類があります。これらをフィグレン(Fuguren)と呼びます。得点はプレイの後に計算されます。各フィグレンの普通の点数は1点です。
1.ハート(赤)
最も強いハートのカードが手札にあるプレイヤーが得点します。ハートが誰にも配られなかった場合には、誰も得点しません。
2.スペード(緑)
最も強いスペード(本来は「葉」のスート)のカードが手札にあるプレイヤーが得点します。ハートが誰にも配られなかった場合には、誰も得点しません。
3.グライヒ(Gleich=等しい)
同じランクの2枚または3枚のカードが手札にあった場合の得点です。3枚の同位札があった場合は、そのなかで最も強いランクのプレイヤーが得点します。3枚の同位札がない場合には、最も強いランクの2枚同位札を持っているプレイヤーが得点します。同位札が同じランクの場合には誰も得点しません。誰も同位札を持っていない場合も、この得点はありません。
4.ハンガー(Hanger)
同じスートの続き札が2枚または3枚手札にあった場合の得点です。3枚の続き札があった場合は、そのなかで最も強いランクのプレイヤーが得点します。2枚の続き札しかない場合には、最も強いランクの続き札を持っているプレイヤーが得点します。長さもランクも同じならば誰も得点しません。誰も続き札を持っていない場合も、この得点はありません。カードはA、K、Q、J、10、9、8、7と続くものとします。
5.ゲーム
トリックテイキングのプレイで、最後のトリックに勝ったプレイヤーが得点します。
トリックテイキングゲームの普通のルールに従います。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。プレイは時計回りに行います。
切札はありません。リードされたスートに対してはフォローの義務があります。フォローできないときには、どのカードをプレイしてもかまいません。
ベリは持っているプレイヤーの手札にないカードの代わりとして使えます。ベリをプレイするときに、どのスートのどのランクのカードの代わりに使うかをはっきり宣言しなければなりません。後で得点計算するときにも、このとき宣言したカードとしてしか使えません。
ベリのカードは代わりをするカードと同じものとして扱われますが、本来のカードと比べた場合には、弱い(低位の)カードとなります(プレイの場合でも得点のために比べる場合でも)。
プレイのときに、あるスートがないものとしてプレイしていた場合には、あとでベリをそのスートとして扱うことはできません。例えば、ハートをリードされて他のカードを捨て札していた場合には、ベリもハートではないことになるので、あとでハートとしてベリをプレイすることはできません。
プレイヤーは、プレイが始まる前でもプレイ中でも、フィグレンの1つについて「〜に賭けます」といってビッドをはじめることができます。
例えば、「ハートに賭けます」と言います。これはフィグレンのハートの点数を1点でなく2点にすることの提案です。他のプレイヤーは、そのプレイヤーの左隣の人から順に、「賛成」または「反対(降りる)」というビッドを行います。1人でも「賛成」のプレイヤーがいればビッドはそこで終わり、点数は2点になります。全員が「反対」の場合にはビッドをはじめたプレイヤーが、手札の強さに関わりなく、あとでそのフィグレンの点数を1点もらいます。
プレイヤーは「賛成」の代わりに「3点」と言うこともできます。この場合、このプレイヤーの左隣から順に、各プレイヤーは「賛成」または「反対」をおこないます。誰かが「賛成」だった場合には、点数が3点になりビッドは終わります。他の全員が「反対」だった場合には、手札に関わりなく「3点」と宣言したプレイヤーは2点を得点します。
ただし、そのフィグレンができるような手札を持っていないプレイヤーは、ビッドを始めることや賛成や3点のビッドをすることはできません。例えば、ハートのカードを持っていないプレイヤーは「ハートに賭けます」と言ったり、それに賛成したり3点にしたりすることはできません。
最後のトリックの最初のカードがリードされた後では、リードされたスートを持っていなければ、「ゲームに賭けます」と言ったり、それに賛成したり3点にしたりすることはできません。
ベリを使って上記のルールをクリアした場合には、あとでそれが当てはまらないようなカードとして使うことはできません。
プレイが終わると得点を計算します。
ベリを持っていて1点も得点できなかったプレイヤーはマイナス1点になります。
累計点が決められた点数(11点など)に達したプレイヤーがいたら、プレイ終了です。
最後のディールの得点は次のような順序で各フィグレンについて数えなおします。
数えていったときに11点に達したプレイヤーがいたらそのプレイヤーが勝者になります。その時点で最も累計点の低いプレイヤーは(何人いても)敗者になります。スコアシートに勝者は×印、敗者は●印をつけます。
ディールが終わって、あるプレイヤーが決められた点数にあと1点になっていた場合、そのプレイヤーは次のディールでは、ビッドを始めることや「3点」とビッドすることはできません。
また、あと2点になっていたプレイヤーは「3点」とビッドすることはできません。
ディールの途中でも、ビッドを開始して他の全員が反対したために得点が確定して、到達点まであと1点か2点になったプレイヤーも同じ制限を受けます。