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ブラックレディー[ハートのなかよし村ルール]
(Black Lady)

1997/12/22 赤桐

 ハート(ブラックレディー)のルールのうち、日本でゲームサークルの「なかよし村」を中心にプレイされているものを紹介します。


プレイヤー

 3人〜7人(ただし3人や7人でプレイすることはまれです)。

カード

 普通の52枚のカードを使います。

 各 スート のカードの強さの順位は(強)10(弱)です。

ディール

 最初の ディーラー任意 に決めます。次回からは時計回りに交替します。

 各プレイヤーに次の枚数のカードを 配ります

3人16枚
4人12枚
5人10枚
6人8枚
7人7枚

 残ったカードはテーブルに置きます。残ったカードが2枚なら1枚を、3枚なら2枚を、4枚なら2枚を表向きにしておきます、それ以外のカードは裏向きにして誰にも見せません。

パス

 カードが配られたら、各プレイヤーは、自分の手札から2枚のカードを選んで、右隣のプレイヤーに裏向きで渡します。これをパス(pass)と言います。自分のカードを渡す前に、受け取るカードの中身を見てはいけません。

 このパスのあと、もう1度同じようにパスを行います。ただし、このときは1枚だけをパスします。

プレイ

 パスが終わると トリックテイキングゲーム のプレイが始まります。

 最初に リード するのは、ディーラーの左隣のプレイヤーで、自由にどのカードでもリードできます。

 それ以降は通常の トリックテイキングゲームのルールに従います。 切札 はありません。つまり次のようになります:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのうちの1枚を出します。なければどれでも1枚を出します。
  2. リードされたスートのうち、最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックを取ります(そのトリックに勝ちます)。
  3. トリックに勝ったプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のトリックのリードを行います。

 取ったカードのうち、マイナス点のあるカードは表向きにして取ったプレイヤーの前に置きます。それ以外のカードは裏向きにどこかに集めておきます。

 配り残りのカードは、表向きのものも裏向きのものも、最後にトリックに勝ったプレイヤーのものとなります(トリックで取ったカードとして扱われます)。

得点

 次のカードを取ったプレイヤーは、次のマイナス点がつきます。

ハートの各カード 1点
スペードのクイーン[SQ] 13点
       

 全部のマイナス点の合計は26点です。

 逆に、プレイでマイナス点のカードを1点も取らなかったプレイヤーは、26点を分け合って得点します。(マイナス点のカードを取らなかったプレイヤーのことをクリアしたプレイヤーと呼ます。また、このルールのことをクリアルールと呼びます。)

 例えば、2人のプレイヤーがクリアした場合、26点を2人で分けて、13点ずつ得点します。

 得点を分けるときに割り切れなかった場合は、余りを次回の ディール に持ちこします。

 例えば、クリアしたプレイヤーが3人の場合、26点を3人で分けると8点ずつで2点余ります。余った2点は次回に繰り越すので、次回のディールでは26点+2点の28点をクリアしたプレイヤーで分け合います。

 また、クリアしたプレイヤーがいなかった場合も、その回の26点の得点は全部次回に繰り越します。

ゲーム

 ゲームを始める前に、ディールを何順するか、つまり全プレイヤーが何回ディールを行ったら終わりにするかを決めておきます。

 例えば、ディール3順で終わりにすると決めた場合、もしプレイヤーが5人なら、5人のプレイヤーが3回ずつディールを行うので、5x3=15ディールのプレイを行うことになります。

 ゲームが終わったとき、得点の最も多いプレイヤーが勝者となります。


トーナメントルール

 なかよし村のブラックレディー大会でのルールは、本文と次の点が違います。

  1. 4人または5人でプレイします。
  2. 4人なら8ディール、5人なら10ディールを行います。組み合わせを変えて2ゲーム行い、合計点で順位をつけます。
  3. クリアルールは採用しません。つまり、各プレイヤーのマイナス点だけを記録し、プラス点はありません。ただし、合計点で同点が出た場合は、0点の回数が多い方が上位となります。