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カナスタ(Canasta)

2000/6/19 赤桐

 カナスタはウルグアイ生まれのゲームですが、1949年ごろ米国に持ち込まれてからは、あっという間に全米に広まり、50年代始めにはアメリカで最もポピュラーなゲームとなりました。当時ほどではありませんが、現在でも多くの人によってプレイされています。

 カナスタは、ジンラミーやセブンブリッジや麻雀などのラミー系のゲームです。ラミー系のゲームには珍しく、パートナーシップでプレイされます。もう一つの特徴は、シークエンスのメルドが認められず、同位札によるメルドだけであるということです。

 このゲームの目的は、メルドによってできるだけ多くの得点を挙げることです。


人数

 4人。向かい合った2人がパートナーを組みます。2人やその他の人数でプレイすることもありますが、それは後述します。

カード

 52枚の通常のカードに2枚のジョーカーを加えた54枚のカードを2組使用します。合計108枚のカードを使うことになります。カードの裏模様は違っていてもかまいません。2組のカードは混ぜ合わされます。

メルド

 メルドというのは、カードの特定の組み合わせを、テーブル上に見えるように出して、得点を得ることです。

 カナスタにおいては、同じランク(数位)のカードが3枚以上あれば、それをメルドすることができます。例えばのカード3枚とか、キングを5枚とかです。

[S7][H7][C7]

[CK][CK][DK][SK][SK]

 自分や自分のパートナーのメルドに、カードを付け加えることもできます。これをレイオフ(Lay Off)と呼びます。

[S4][H4][D4] ← [S4]

 1つのメルドのカードは重ねて置きますが、インデックスが見えるように、ずらしておきます。縦にずらすことが多いようです。ペア(パートナー2人)のメルドは区別する必要はなく、同じ所に置いておきます。

ワイルドカード

 ジョーカーのカード全部はワイルドカード(代札)になります。ワイルドカードは、メルドする場合、他のカードの代わりに使うことができます。

[JO][JO][S2][S2][H2][H2][C2][C2][D2][D2]

 ワイルドカードでないカードを、ナチュラルカードと呼びます。

メルドと手札の点数

 メルドした場合のメルドの点数は、メルドしたカードの点数の合計点です。

 また、プレイ終了時に手札が残っていた場合には、手札のカードの点数の合計点がマイナス点となります(メルドの点数から、手札の点数を引くことになります。)

 カードの点数は次の通りです:

ジョーカー 50点
20点
20点
10 10点
、黒 5点

  (黒とはSCのことです、赤すなわちHDにはカードの点数はありませんが、ボーナス点がつきます。詳しくは後述します。)

カナスタ

 7枚以上のカードからなるメルドのことをカナスタと呼びます。カナスタには前記のカードの点数に加えて次のボーナス点がつきます。

ナチュラルカナスタの例

[DJ][DJ][SJ][SJ]HJ]HJ][CJ]

ミックスドカナスタの例

[SA][SA][HA][CA][CA][DA][JO][H2]

 カナスタは普通のメルドにレイオフをすることにより作ってもかまいません。

 カナスタは、普通のメルドと異なり、一番上のカードだけが見えるように重ねて置きます。

 ナチュラルカナスタとミックスドカナスタを区別するため、ナチュラルカナスタの一番上のカードには赤のカードを、ミックスドカナスタの一番上のカードには黒のカードを置きます(可能ならば)。

ディール

 最初のディーラー任意のやり方で決めます。次のディールからは、時計回りにディーラーが交代します。

 ディーラーは、左隣のプレイヤーから時計回りに、1枚ずつ、各プレイヤーの手札が11枚になるよう配ります

 残りのカードは山札(Stock)としてテーブル中央に置きますが、山札の一番上のカードは表向きにして、山札の横に置きます。これはアップカードと呼ばれますが、最初の捨て札としての扱いを受けます。プレイ中の捨て札はこの上に置かれ、「捨て札の山(Discard Pile)」となります。

 アップカードがワイルドカードか赤か黒であれば、もう一度、山札の一番上のカードを表向きにしてこの上に置きます。もしそれもワイルドカードか赤か黒であれば、それ以外のカードが出るまで、これを繰り返します。

プレイ

 各プレイヤーは、自分の番の時に、次のようなプレイを行います。

 .山札の一番上のカード1枚を取る(ドロー)、または捨て札の山の全部を手に取る。

 .メルドやレイオフを行う。あるいは、しなくてもよい。

 .手札から1枚のカードを捨てる。

ドロー

 ドローは、山札の一番上のカードを、手札に加えることです。

 もしそのカードが赤だったら、そのカードを表向きにしてテーブルに出し、再びドローします。 

捨て札を取る

 捨て札を取る場合には、一番上のカードだけでなく、捨て札の山の全部のカードを取らなければなりません。

 捨て札を取ることのできる条件は、「フローズン」の場合と、そうでない場合では違ってきます。フローズンについてはすぐ後で説明します。

 なお、捨て札が黒だった場合や、ワイルドカードだった場合には、決して捨て札を取ることはできません。

フローズンの場合

 捨て札の一番上のカードと、手札のナチュラルな2枚のカードで、直ちにメルドを作らなければなりません。これができなければ、捨て札を取ることができません。

 メルドにはそれ以外のカードを付け加えることもできます。捨て札のカードも付け加えることができます。

フローズンでない場合

 捨て札の一番上のカードと、手札の2枚で、直ちにメルドを作らなければなりません。手札の2枚は、ナチュラルカード2枚か、あるいはナチュラルカード1枚とワイルドカード1枚でなければなりません。これができなければ、捨て札は取ることができません。メルドにはそれ以外のカードも付け加えることができます。

 あるいは、捨て札の一番上のカードが、自分のペアのメルドにレイオフできるカードであった場合、そのカードを取ってレイオフすることができます。この場合も捨て札の山全体を取ることになります。

フローズン

 捨て札の山は次の時にフローズンです。

 i)ワイルドカードや赤のカードが山に含まれているとき(赤が含まれるのはアップカードが赤であったときだけです)。

 ii)最初のメルドをまだ作っていないペアは、そのペアにとっては捨て札の山はフローズンになっています。

最初のメルド

 ある側(2人のパートナー)が最初のメルドを作るときには、そのメルドの点数は次の点数以上でなければなりません。2つ以上のメルドを同時に作って、その合計が次の点数以上でもかまいません。

今までのディールで得ている得点 必要な点数(ミニマムカウント)
マイナス点  15点
0〜1495 50点
1500〜2995 90点
3000以上 120点

  捨て札から取ってメルドを作るときには、一番上の捨て札だけが、このためのメルドの点数として数えてもよいカードです。

 赤やカナスタのボーナス点は数えません。

メルドとレイオフのやり方

 一度にいくつメルドをしても、レイオフしてもかまいません。

 メルドには次の制限があります。レイオフを行う際にも、その制限を破るようなレイオフはできません。

 )1つのメルドには少なくとも2枚のナチュラルカード(ワイルドカードでないカード)が含まれていなければなりません。

 )1つのメルドに使用できるワイルドカードは3枚以下です。

 ジョーカーは必ずワイルドカードとして使用しなければならず、本来のジョーカーとしてメルドすることはできません。

 )黒上がりのときだけしかメルドできません。黒のメルドにはワイルドカードを含めることはできません。

 )1つのペアが同じランクのメルドを2つ以上持つことはできません。ただし、捨て札の山を取るためにそういうメルドを一時的に作ることだけはできます。その場合、そのあと直ちに同じランクのメルドは併合されます。

 なお、メルドしたカードを、手札に戻したり、他のメルドに移すことはできません。

捨て札

 捨て札は、捨て札の山の上に表向きに行います。下のカードが見えないように重ねます。

 捨て札の、下のカードを見ることは禁止されています。

 フローズンでない捨て札の山に、ワイルドカードや赤を最初に置くときには、そのカードは横向きに置くか、捨て札の山の横に置くかして、フローズンになったことを示します。

(レッドスリー,Red Tree)

 [H3][H3][D3][D3]

 赤とはHDのことです。

 赤はメルドには用いません。赤を山札からドローしてきた場合には、すぐにそれをメルドと同様にテーブルに表向きに出して、もう1枚山札からカードを引きます。

 最初に配られたカードの中に赤があれば、最初の自分の番の時に、赤をテーブルに出して、その枚数だけのカードを山札からドローします。ドローしたカードに赤が含まれていたら、同じことを繰り返します。そのあと、通常のプレイを始めます。

 捨て札の山を取ってきたときに、この中に赤が含まれていたら、直ちにテーブルに出しますが、カードはドローしません。

 テーブルに出された赤は1枚につき100点のボーナス点になります(カードの点数はありません)。もし一方のペアが4枚の赤を集めたら、400点となる代わりに、800点もらえます。

 もし間違って、手の中に赤を残すと、同じだけのマイナス点となります。

 なお、赤を捨て札することはできません。

(ブラックスリー,Black Three)

 [S3][S3][C3][C3]

 黒のメルドは上がりのときにしかできません。また、黒のメルドにワイルドカードを含めることはできません。

 これが捨て札の一番上にあるときには、たとえこれを用いて上がれる場合でも、決して捨て札を取ることはできません。そのため、これをストップカードとも呼びます。

上がり(ゴーイングアウト,Going Out)

 メルドを作ったりレイオフをして、手の内のカードがなくなれば上がりになり、そのディールは終了します。上がるときには捨て札を行っても、行わなくてもかまいません。

 ただし、上がるためには、自分のペア(自分またはパートナー)が少なくとも1つのカナスタを作っていなければなりません。そうでない場合には、手の内のカードの枚数をゼロにするようなプレイをしてはいけません。

 なお、上がろうとするプレイヤーは、自分のパートナーに、上がってもよいかどうか訊ねてもかまいません。パートナーは、これに対して、「はい」か「いいえ」で答えます。

 上がったペアには100点のボーナス点がつきます。

コンシールドゴーイングアウト

 自分自身ではメルドを行っていないプレイヤーが、最初のメルドで上がった場合、コンシールドゴーイングアウトと呼ばれ、100点の代わりに200点のボーナスがつきます。

 コンシールドゴーイングアウトには、パートナーのメルドに対するレイオフが含まれてはいけません。また、以前にレイオフしていてもいけません。

 赤を出していることは、コンシールドゴーイングアウトの妨げにはなりません。

山札がなくなったとき

 誰も上がらずに山札がなくなったときには、次のようにします。

 あるプレイヤーが最後の山札をドローして1枚捨てたあと、次のプレイヤーは、可能であれば、その捨て札の山を取って、メルドを作ることができます。作らなければディールは終了となります。

 ただし、捨て札がレイオフできるカードである場合には、必ず捨て札の山を取り、レイオフしなければなりません。

 捨て札を取ったプレイヤーは、上がらなければ、メルドなどをした後、やはり1枚捨てることになりますが、次のプレイヤーも同様に捨て札をとる権利(または義務)があります。

 このようにして、だれかが捨て札を取らなかった場合に、このディールは終了となり、得点を計算します。

 なお、山札からの最後のドローが赤だった場合には、そのプレイヤーは赤をテーブルに出しますが、メルドもレイオフも捨て札もできず、ディールが終了となります。

得点の計算

 得点は、メルドしたカードの点数、カナスタのボーナス、上がりのボーナス、赤のボーナスの合計から、手札のカードの点数を引いたものです。

 上がったプレイヤーのパートナーの手札のカードの点数も、もちろん引かれます。

 パートナーの2人は得点を合計して共有します。

ゲームの終了

 ディールの終了時点で、5000点に到達した側があればゲーム終了となります。もちろん、点数の多い方が勝者となります。同点ならば、引き分けです。

 勝者に特にボーナスはなく、精算は点数差で行います。


点数のまとめ 

ジョーカー 50点
20点
20点
10 10点
、黒 5点
100点
ただし、4枚そろうと全部で 800点
ミックスドカナスタ 300点
ナチュラルカナスタ 500点
ゴーイングアウト(上がり) 100点
ただし、コンシールドゴーイングアウトは 200点

席とパートナーとディーラーの正式な決め方

 カードをドローして、1番強いカードを引いたプレイヤーが、自由に席を選んで着席します。2番目に強いカードを引いたプレイヤーが、このプレイヤーのパートナーになり、向かい合わせの席に座ります。他の2人のプレイヤーもパートナーになりますが、残りの席に自由に座ります。

 1番強いカードを引いたプレイヤーからプレイを始めるので、彼の右隣のプレイヤーがディーラーになります。

 カードの強さは、(強)10(弱)の順です。同じランクならば、(強)スペード、ハート、ダイアモンド、クラブ(弱)の順となります。

 ジョーカーをひいた場合は、引きなおします。まったく同じカードを引いたプレイヤーどうしは、引きなおして強弱を決めます。

情報

 プレイヤーはテーブル上で見えているカード以外のカードを見たり、他のプレイヤーと情報交換をすることは禁止されますが、以下のことは例外的に許されます。

 .自分の最初の捨て札をする前に、捨て札の山の中を見ること。

 .ミックスドカナスタにワイルドカードをレイオフしようとするときに、カナスタの中のカードを見て、そのワイルドカードの枚数を調べること。

 .パートナーが最初のメルドをしようとしているときに、正確な必要な点数を言って、注意を促すこと。

 .赤があれば出さなければいけないと、注意を促すこと。

 .メルドの6番目のカードの方向を変えて、もうすぐカナスタができることを示すこと。

 6.自分の手札が1枚になったと言うこと。

 .自分が上がってよいかどうかパートナーに聞くこと。

 .自分のプレイの時に、自分または相手のペアの、最初のメルドに必要な点数を教えてもらうこと。

 .自分のプレイの時に、他のプレイヤーの手札の枚数を教えてもらうこと。


2人ゲーム

 各プレイヤーに15枚のカードを配ります。

 次のルールを採用することが多いようです(片方だけ採用することもあります)。

 .各プレイヤーは自分の番のときに、1枚でなく2枚のカードをドローする。(捨て札は通常通り1枚)。

 .上がるためには2つのカナスタを作る必要がある。

3人ゲーム

 各プレイヤーに13枚のカードを配ります。各プレイヤーは個人でプレイします。

カットスロートカナスタ

 別のカナスタの3人ゲームです。プレイ中2人が臨時のパートナーを組み、もう1人と戦います。

 .各プレイヤーは13枚のカードを配られます。

 .点数はそれぞれにつけます。

 .山札からのドローは、2人ゲームのように2枚です。

 .最初に捨て札の山を取ったプレイヤーが1人でプレイし、残りの2人が臨時のペアとなります。捨て札をだれも取らないうちに誰かが上がった場合は、上がらなかった2人がペアとなります。

 .最初のメルドの必要点数は、それぞれの個人のそれまでの得点によります。

 .ペアの点数は、合計されて、2人それぞれに合計された点数がつきます。ただし、赤の点数だけは個人につきます。

 .ゲームは7500点で終了します。

 .山札がなくなったら、最後に山札をドローしたプレイヤーが捨て札した時点でディールが終了します。万一、そのときまで誰も捨て札を取っていなければ、それぞれの個人が得点を計算します。

5人ゲーム

 3人対2人でプレイしますが、3人のチームは1人ずつ交代で休みます。

6人ゲーム

 カナスタを6人でプレイするやり方は、つぎのようにいろいろあります。

ダブルシットアウト(Double Sit-Out)

 3人ずつのチームでプレイしますが。各チームは1人ずつ交代で休みます。

3人対3人(Three Against Three)

 .各チームは1人おきに席につきます。

 .3パック((52+2Joker)x3)のカードを使用し、各プレイヤーには13枚のカードを配ります。

 .ゲーム終了の点数は10000点であり、7000点以上になると、最初のメルドに必要な点数は150点となります。

 .赤が4枚でも400点だけしかもらえませんが、5枚だと1000点、6枚だと1200点になります。

 .上がるときに味方に許可をもらいたいときには、誰に聞くかを指名します。

スリーペア(Three Pair)

 3つのペアでプレイします。

 .各ペアは対角線上に座ります。

 .3パック((52+2Joker)x3)のカードを使用し、各プレイヤーには13枚のカードを配ります。

 .ゲーム終了の点数は7500点です。

 .赤が4枚でも400点だけしかもらえませんが、5枚だと1000点、6枚だと1200点になります。

 なお、3人対3人やスリーペアのゲームでも、のルールに代わりに、4人ゲームと同じルールで行うやりかたもあります。


 南アメリカでは、プレイやディールは、反時計回りに進みます。

 次のルールは、よく行われているオプショナルルール(バリエーション)です。

 .フローズンでなくても、カナスタにレイオフするために捨て札の山を取ることはできない。

 .フローズンでなくとも、捨て札の山を取るためには、ナチュラルカード2枚と捨て札の一番上のカードによるメルドが必要である。ただし通常通り、フローズンでなければ、レイオフで捨て札の山を取ることはできる。

 米国の公式ルール(The National Canasta Lows Commissionによる)は1951年に次のように改定され、現在に至っています。本文では改定後のものに従いましたが、現在でも改定前のルールを採用することもあるので、記しておきます。

 .古いルールでは、完成したカナスタには何枚でもワイルドカードをレイオフできたが、新しいルールでは、完成したカナスタにも、3枚を越えるワイルドカードを含むようになるレイオフはできなくなった。

 .古いルールでは、黒のメルドにワイルドカードを含めることができたが、それを禁止した。

 .古いルールでは、ディール後にアップカードを置く際に、ワイルドカードや赤がアップカードのときに、山札をからカードを重ねたが、新しいルールでは、黒がアップカードの場合にも、カードを重ねことにした。

 .古いルールでは、組のペアが、同じランクのメルドを2つ以上作ることができたが、新しいルールでは、1つしか認めなことになった。

 特にのルールについては、古いルールを採用することも多いようです。英国では今でものルールは古いルールが標準になっています。

 コンシールドゴーイングアウトについて、米国の公式ルールでは、パートナーがカナスタを作っていても、カナスタを作らないとコンシールドゴーイングアウトにならない(上がれないわけではない)ことになっています。

 また、捨て札の山を取るのでなく、ドローしてから、コンシールドゴーイングアウトをするときには、最初のメルドに必要な点数の制限を受けないことになっています。

 米国の公式ルールでは、一枚しか手札のないプレイヤーは、一枚だけの捨て札の山を取って、上がることは禁止されます。

 些細なことですが、山札の最後のカードが赤で、それをドローした場合、次のように扱うこともあります。

 .特別扱いをしない。(もうドローはできないが、メルドやレイオフや捨て札は通常通りに行い、次のプレイヤーが捨て札を取ることもできるということであろうか。)

 .赤だけはテーブルに出し、メルドやレイオフもできるが、捨て札は行わず、ディール終了とする。

 .赤をテーブルに出すこともできず、ディール終了となる。

 Harte Development社(Mark-Jan Harte氏)の"Canasta 2.5 for Windows"は、コンピューターを相手にして2人カナスタをプレイする、MS-Windows用のソフトウェアですが、これには次のようなルールのオプションがあります。

 .カナスタにレイオフするために捨て札の山を取ることができるかどうか。初期値:できる。

 .捨て札をメルドで取るときに、ナチュラルな2枚のカードが必要かどうか。初期値:必要。

 .カードは2枚ずつドローするかどうか。初期値:1枚ドロー。

 .上がるためには、カナスタが2個必要。初期値:1個でよい。

 .カナスタがない場合、メルドの点数はマイナス点になるかどうか。初期値:ならない。

 .赤のをドローしたときには、もう1枚ドローするかどうか。初期値:ドローする。

 .赤のを捨て札できる。初期値:できない。

 .捨て札の一番上のカードは最初のメルドに必要な点数に数えるかどうか。初期値:数える。

 .捨て札は最初はフローズンになっているかどうか。初期値:なっている。

 のオプションは、注でも説明したように、一般的なオプショナルルールです。

 は2人用のカナスタでは一般的なオプショナルルールです。

 からのルールについては、初期値以外の設定は、極めてローカルなルールか、誤りであると思います。