1997年3月6日 赤桐
タロットカードはイタリアで生まれ、フランス、ドイツ、オーストリア、ハンガリーなどに伝わったゲームです。
しかし、現在ドイツでタロットをプレイしているのは、シュバルツバルト(黒森)があるバーデン地方だけです。この地方では54枚のタロットカードを使っていくつかのゲームがプレイされていますが、主にプレイされているのがここで紹介する「ツェゴ」です。
このゲームはトリックテイキングゲームであることは他のタロットゲームと変わりませんが、類例のないルールを持ったゲームです。
3人ゲームと4人のゲームの2種類があり、どちらもよくプレイされます。ルールがかなり異なるので、別々に説明します。
細かいルールの違いは色々あるようですが、ここではMichael Dummett 氏の"Twelve Tarrot Games"のルールを基にしています。
ツェゴは、タロットカードを用いて行うゲームですが、正式にはツェゴパックと呼ばれる54枚のドイツのカードを用います。占い用やフランスやオーストリアのタロットカードを使ってプレイすることもできます。
ツェゴパックは、4つのスートと、それとは別の切札のスートから成っています。
4つのスートは、普通のトランプと同様に、スペード、クラブ、ダイヤモンド、ハートです。(占い用のカードを使うときには、スペード=剣、クラブ=棍棒、ダイアモンド=貨幣、ハート=聖杯として使ってください。)
絵札には、普通のトランプの絵札にカバロというカードが加わり、キング、クイーン、カバロ、ジャックの4枚になります。ドイツ語ではそれぞれ、ケーニッヒ(Könich)、ダーメ(Dame)、カバル(Cavall)、ブーベ(Bube)と呼びます。(占い用のカードでは、カバロのことをナイトと呼んでいるかもしれません。)
数札は普通のトランプと同様ですが、Aは1となります。ツェゴでは、黒いスートの1〜7のカードと赤いスートの5〜10は使用しません。
さらに、3人用ゲームではスペードと7と
4も使用しません。
スペードとクラブのカードとその強さは次の通りです:
(強)キング、クイーン、カバロ、ジャック、10、9、8(弱)
ハートのカードとその強さは:
(強)キング、クイーン、カバロ、ジャック、1、2、3、4(弱)
ダイアモンドのカードとその強さは:
(強)キング、クイーン、カバロ、ジャック、1、2、3(弱)
切札のスートは22枚あります。ドイツ語では、この切札のスートのことを、トルック(Truck)とかトロック(trock)とか呼びます。
切札の最強のカードは数字が入っていない音楽家の描かれたカードで、シュティース(Stieß)と呼ばれます。(占い用のカードでは、「愚者」と呼ばれるものです。)
その他のカードには1〜21の数字が大きく書かれています。この中で最も強いのが21のカードです。以下、数字が小さくなるほどと弱くなっていきます。(占い用のカードやオーストリアのカードでは、ローマ数字になっています。)
1のカードが切札で最弱のカードとなりますが、このカードはプファイフェ(Pfeife)つまり「呼び子」と呼ばれます。(パガット Pagat と呼ばれることもあります。)
最初のディーラーは任意の方法で決めます。次回からディーラーは右隣のプレイヤーに移っていきます。
ディーラーの左隣のプレイヤーがカットしたあと、ディーラーはまず12枚のカードを裏向きにテーブルの中央に置きます。これをタロンと呼びます(ドイツ語では、ブリンデ Blinde と呼ばれます)。
つぎに、ディーラーの右隣から反時計回りに、各プレイヤーに13枚ずつまとめてカードを配ります。
ディールが終わると、プレイを始める前にビッドを行いコントラクトを決めます。
ビッドに成功したプレイヤー(デクレアラー)は、他の2人を敵に回してプレイをすることになります。
このゲームはトリックテイキングゲームです。取ったカードにはそれぞれ点数があり、その点数をたくさん取ることが目的となります。
全点数の合計は70点になりますが、デクレアラーは少なくともその半分を超える点数(36点かそれ以上)を得なければプラスの得点が得られません。
デクレアラー以外の2人は臨時のパートナーとなって、デクレアラーと戦うことになります(以後、この2人をディフェンダーと呼びます)。
ビッドは、コントラクトの種類を宣言していくことで行われます。
以下にコントラクトの種類を弱いコントラクトから順に列挙します。
タロンとの交換を行わないでプレイします。タロンのカードはプレイの後にデクレアラーの取ったカードとみなして計算しますが、プレイが終わるまでは誰も見たり使ったりすることはできません。
デクレアラーは手札のうち2枚を残して他のカードを裏向きに捨てます。次に、タロンのカードを、他のプレイヤーには見せず、全部手札に加えます。手札を13枚にするために、最後にさらに1枚のカードを裏向きに捨てます。
捨て札されたカードはプレイの後にデクレアラーの取ったカードとみなして計算します(他のコントラクトでも同じです)。
デクレアラーは手札のうちの1枚を残して他のカードを裏向きに捨てます。次に、タロンのカードを、他のプレイヤーには見せず、全部手札に加えます。
デクレアラーは手札のうちの1枚を残して他のカードを裏向きに捨てます。残すカードは切札以外の数字のカード(1〜10のカード)でなければなりません。残したカードは、最初のリードを行うまで表向けにテーブルに置いておきます。次に、タロンのカードを、他のプレイヤーには見せず、全部手札に加えます。
デクレアラーは手札のうち2枚を残して他のカードを裏向きに捨てます。残すカードは切札以外の数字のカード(1〜10のカード)でなければならず、同じスートでなければなりません。残したカードは、最初のリードを行うまで表向けにテーブルに置いておきます。次に、タロンのカードを、他のプレイヤーには見せず、全部手札に加えます。手札を13枚にするために、最後にさらに1枚のカードを捨てます。この捨て札は手札のなかで最も弱い切札でなければなりません。この捨て札は裏向きにしますが、あとで検証できるように他の捨て札とは別に置きます。
デクレアラーは手札のうち2枚を残して他のカードを裏向きに捨てます。残すカードは切札以外の数字のカード(1〜10のカード)なければならず、異なったスートでなければなりません。残したカードは、最初のリードを行うまで表向けにテーブルに置いておきます。次に、タロンのカードを、他のプレイヤーには見せず、全部手札に加えます。手札を13枚にするために、最後にさらに1枚のカードを捨てます。この捨て札は手札のなかで最も強い切札でなければなりません。この捨て札は裏向きにしますが、あとで検証できるように他の捨て札とは分けて置きます。
デクレアラーは手札のうちの1枚を残して他のカードを裏向きに捨てます。残すカードは切札の1(プファイフェ)でなければなりません。残したカードは、最初のリードが行われるまで表向けにテーブルに置いておきます。次に、タロンのカードを、他のプレイヤーには見せず、全部手札に加えます。
プファイフェのコントラクトのときには第1トリックに切札の1をリードするか、あるいは切札の1を出したときに勝つようにしなければなりません。最初のトリック以外で切札の1を出して負けた場合には、どんなに点数を取っていてもコントラクトは失敗になります。
なお、前述したように、どのコントラクトにおいても、交換されなかったタロン(ソロのとき)や捨て札されたカードはプレイの後にデクレアラーのものとして計算しますが、デクレアラーが1トリックも取れなかったときには、ディフェンダーのものとなります。
ツェゴのビッドは2つのステージから成り立ちます。
第1ステージでは、ディーラーの右隣のプレイヤーからビッドを始め、反時計回りにビッドを進めます。このステージにおいてはプレイヤーは「ソロ」のビッドをするかパスをするかしかできません。
3人全員がパスをするか、だれかがソロのビッドを行ったら、第1ステージが終了します。
第2ステージについては、第1ステージで全員パスをした場合と、ソロのビッドがあった場合に分けて説明します。
ディーラーの右隣のプレイヤーから第2ステージのビッドが始まりますが、このプレイヤーは必ず「ツェゴ」のビッドをしなければなりません。
つぎに、2人目のプレイヤーのビッドに移りますが、このプレイヤーがパスをしなかった場合には、3人目のプレイヤーはまだビッドに参加せずに、最初の2人の間でどちらかがパスをするまでビッドを行います。
そのあと、3人目のプレイヤーがビッドを行います。このビッドがパスでなかった場合には、1人目か2人目のプレイヤーのうち残っている方との2人でビッドを行います。
ビッドは次のルールに従います。
1)席順が下のプレイヤーは、今までのビッドより1つだけ上のビッドしかすることができません。例えば、「ツェゴ」にたいしては「1枚」のビッドしかできません。席順は、ビッドの順と同じように、デクレアラーの右隣が1番上位で、以下反時計回りに下がっていきます。
2)席順が上位のプレイヤーは下位のプレイヤーのビッドに対して「ホールド」のビッドしかすることができません。ホールドとは下位のプレイヤーのビッドと同じビッドをすることですが、そのまま決まれば、ホールドをビッドしたプレイヤーがデクレアラーになります。(ホールドのことをドイツ語では、ゼルブスト Selbst と言います。)
3)実行不可能なビッドはすることができません。例えば、同じスートの数札を2枚持っていなければ「かす2」のビッドはすることができません。
ただし、「かす2」や「別2」の場合には特別ルールを設けることがあります。すなわち、数札が不足しているときには絵札を同じスートの数札として残しておくことができます。このカードはそのスートの最も弱いカードとなります。このルールが採用された場合には「かす2」や「別2」には手札によるビッドの制限がなくなります。
第1ラウンドで誰かがソロのビッドをした場合には、その時点から第2ラウンドが始まります。
第2ラウンドのビッドはソロのビッドをしたプレイヤー以外の2人の間で行われます。ソロのビッドをしたプレイヤーはビッドに参加できません。
まず、ソロのビッドをしたプレイヤーの右隣のプレイヤーから順に、ツェゴのビッドをするか、パスをするかしていきます。
ビッドはソロのビッドがなかった場合と同じルールにしたがって行います。ただし、ソロのビッドをしたプレイヤーの右隣のプレイヤーが席順が上位となります。
両方パスをすると、もちろんソロのビッドをしたプレイヤーがデクレアラーになります。
また、第2ラウンドでは1度パスをしたらもうビッドには参加できないので、最初にビッドするプレイヤーがパスをして、次のプレイヤーがツェゴをビッドしたら、そのプレイヤーがデクレアラーになります。
ソロのビッドがあったあとに、他のプレイヤーがツェゴやそれ以上のビッドでデクレアラーになった場合、同じコントラクトでもソロのビッドがなかった場合よりも得点が高くなります。
配られた手札の中に切札が9枚以上あるか、切札が8枚あってその中の少なくとも2枚が18かそれ以上のカードの場合には、「ソロの手札を持っている」ということになります。
ソロの手札を持っていなくてもソロのビッドをしてかまいませんし、ソロの手札を持っていてもソロのビッドをしなくてもかまいません。しかし、ソロの手札を持っていてソロのビッドをしないことには、次のような危険が伴います:
第1ステージで3人パスをした後でコントラクトが決まった場合、デクレアラーは、誰かがソロの手札を持っていると思ったら、最初のリードをする代りに自分の手札をすべて表向けにすることができます。この場合、他の2人のプレイヤーも自分の手札を表向けにします。
このとき、ディフェンダーの1人がソロの手札を持っていた場合には、そのプレイヤーにペナルティーがつきます。すなわち、ソロの手札のプレイヤーがそのとき決まっているコントラクトのデクレアラーになって1トリックも取れなかったとみなして、その得失点を計上します。逆に2人ともソロの手札を持っていなかった場合には、デクレアラーがそのときのコントラクトで1トリックも取れなかったとみなします。
プレイはトリックテイキングゲームのルールに従いますが、次の規則があります。
1)最初のリードはデクレアラーが行います。
2)プレイは反時計回りに行います。
3)切札がリードされたときには、切札を持っていれば、切札のカードを出さなければいけません。持っていなければ、何を出してもかまいません。
4)切札以外のカードがリードされたときには、リードされたスートを持っていればそのスートのカードを出さなければなりません。リードされたスートを持っていなくて、切札を持っていれば切札を出さなければいけません。それ以外の時には何をだしてもかまいません。
トリックに勝ったら、勝ったプレイヤーが出されたカードを回収します。ディフェンダー側の2人の取ったカードはまとめて扱います。
プレイの結果の得点は、デクレアラーの取ったカードの点数に基づく点数(達成点)にコントラクトの種類による点数(コントラクト点)を掛けたものになります。
各カードの点数は次の通りです(下記以外のカードには点数はありません):
シュティース | 5 |
切札の21 | 5 |
切札の1(プファイフェ) | 5 |
各キング | 5 |
各クイーン | 4 |
各カバロ | 3 |
各ジャック | 2 |
さらに、取ったカードを3枚1セットにして、それぞれのセットにつき次のように点数を修正します。どのようにセットを作っても結果の点数は変わりませんので、計算しやすいようにセットを作っておきましょう。
点数のあるカード3枚 | -2 |
点数のあるカード2枚とないカード1枚 | -1 |
点数のあるカード1枚とないカード2枚 | 0 |
点数のないカード3枚 | +1 |
(セットによる修正の結果は、点数のないカードを1点と数えて、1セットにつき2点ずつ減点していくのと同じことになります。)
このように全カードを計算した後、デクレアラーにさらに1点を加えます。ただし、デクレアラーが1トリックも取れなかった場合には、この1点はディフェンダー側に与えられます。
この結果全点数の合計は70点になります。
このカードの点数はそのまま得点の計算に使うわけではなく、次の表で達成点に変換してから用います。
以下がカードの点数から達成点を求める表です。
デクレアラーのカードの点数 |
ディフェンダーのカードの点数 |
カードの点数 |
70 |
0 |
8 |
65〜69 |
1〜5 |
7 |
60〜64 |
6〜10 |
6 |
55〜59 |
11〜15 |
5 |
50〜54 |
16〜20 |
4 |
45〜49 |
21〜25 |
3 |
40〜44 |
26〜30 |
2 |
36〜39 |
31〜34 |
1 |
31〜35 |
35〜39 |
-1 |
26〜30 |
40〜44 |
-2 |
21〜25 |
45〜49 |
-3 |
16〜20 |
50〜54 |
-4 |
11〜15 |
55〜59 |
-5 |
6〜10 |
60〜64 |
-6 |
1〜5 |
65〜69 |
-7 |
0 |
70 |
-8 |
プファイフェのコントラクトで、切札の1を最初にリードせずに、あとでそれを出して負けてしまった場合も、プレイは最後まで行います。カードの点数を計算して36点以上だった場合は達成点は-1となります。36点未満だった場合には上記の表による点数(マイナス点)そのままです。
ソロのビッドがない場合 |
ソロのビッドがあった場合 |
|||
達成時 |
失敗時 |
達成時 |
失敗時 | |
ソロ |
- |
- |
1 |
2 |
ツェゴ |
1 |
1 |
2 |
2 |
1枚 |
2 |
2 |
3 |
3 |
かす1 |
3 |
3 |
4 |
4 |
かす2 |
4 |
4 |
5 |
5 |
別2 |
5 |
5 |
6 |
6 |
プファイフェ |
6 |
6 |
7 |
7 |
すでに述べたように、達成点とコントラクト点を掛け算したものが得点となります。
デクレアラーが成功してプラス点になったときには、その点数をスコアシートのデクレアラーの欄につけます。
デクレアラーが失敗してマイナス点になったときには、その点数(絶対値)を2人のディフェンダーのそれぞれの欄に記入します。(マイナス点をデクレアラーの欄につけても同じことなのですが、伝統的にはこの記入方法を用います。)
ゲームはプレイヤーの合意により何ディールでも行うことができまが、ゲームが終了したら、各プレイヤーは他の2人のプレイヤーと、それぞれとの点数の差だけの額を精算します。
4人ゲームについては、3人ゲームとの相違点だけを述べていきます。
54枚のツェゴパックのカード全部を使います。
スペードとクラブのカードとその強さは次の通りです:
(強)キング、クイーン、カバロ、ジャック、10、9、8、7(弱)
ハートとダイアモンドのカードとその強さは次の通りです:
(強)キング、クイーン、カバロ、ジャック、1、2、3、4(弱)
タロンに10枚のカードを配った後、各プレイヤーに11枚ずつのカードを配ります。
4人ゲームのコントラクトは、3人ゲームのものがすべて存在するほかに、新たなコントラクトも追加されます。
なお、デクレアラーは他の3人を敵にして戦います。
4人ゲームで新たに加わったコントラクトは次の通りです:
デクレアラーはちょうど1トリックだけトリックを取るようにします。カードの点数はこのコントラクトでは関係ありません。
タロンは誰も見たり使用したりはしません。
デクレアラーは1トリックも取らないようにします。カードの点数はこのコントラクトでは関係ありません。
タロンは誰も見たり使用したりはしません。
各プレイヤーはおのおの自分のためにプレイします。プレイの目的は、できるだけカードによる点数を取らないようにすることです。最も高い点を取ったプレイヤーが負けになります。
タロンは誰も見たり使用したりはしません。その点数は誰のものにもなりません。
最初のリードはディーラーの右隣のプレイヤーが行います。(これ以外のすべてのコントラクトでは、デクレアラーが最初のリードを行います。)
4人ゲームにおいては、ビッドは3つのステージから成ります。
第1ステージは3人ゲームと同じで、誰かがソロをビッドするか全員パスをすると終わります。
第1ステージでソロのビッドがあった場合には3人ゲームの第2ステージと同様にビッドを行います。この場合、第3ステージはありません。また、ピッコロやベッテルやロイバーをビッドすることもできません。
第1ステージでソロのビッドがなかったときには、4人ゲーム特有の第2ステージのビッドを行います。
ビッドはディーラーの右側のプレイヤーから始めますが、各プレイヤーは1回しかビッドのチャンスがありません。
ビッドできるのは「ピッコロ」、「ベッテル」またはパスだけです。誰かがピッコロをビッドしたらその後のプレイヤーはベッテル(またはパス)しかビッドできません。
誰かがベッテルをビッドするとビッドは終了します。
ピッコロかベッテルのビッドがあった場合には、第3ステージのビッドは行わず、すぐにプレイに入ります。この場合、ツェゴなどのビッドはできないことになります。
第1ステージ、第2ステージ共に全員がパスをした場合に限り、第3ステージのビッドを行います。
ディーラーの右隣のプレイヤーがまずツェゴのビッドを行い、3人ゲームの第2ステージ(第1ステージが全員パスだったとき)とまったく同じようにビッドを行います。ビッドできるコントラクトも3人ゲームの場合と同じです(ピッコロ、ベッテル、ロイバーはビッドできません)。
しかし、もしディーラーの右隣のプレイヤーがツェゴのビッドを行った後、全員がパスをしたなら、ツェゴのビッドをしたプレイヤーはコントラクトを「ロイバー」に変更することができます。
4人ゲームの場合には、8枚以上の切札を持っているか、7枚以上の切札を持っていてその内の少なくとも2枚が18かそれ以上のカードである場合に、ソロの手札を持っていることになります。
第3ステージまでビッドが行われてコントラクトが決まった場合に限り、デクレアラーは誰かがソロの手札を持っていると思ったら、最初のリードをする代りに自分の手札をすべて表向けにすることができます。その結果は3人ゲームと同様です。
カードによる点数の数え方は3人ゲームと同じです。
ただし、3人ゲームではデクレアラーが1トリックでも取ったら1点もらえますが、4人ゲームではもらえません。
また、3枚セットの計算をするときに、4人ゲームでは余ったカードが出ることがあります。この場合点数のないカードを余らせるようにして、2枚余ったら+1点、1枚余ったら0点とします。
カードの点数の合計点は3人ゲームと同様に70点です。
通常のゲームの得点計算は3人ゲームと同じです。
ピッコロの得点は10点、ベッテルの得点は15点の固定です(達成点にコントラクト点を掛けるのではありません)。
失敗した場合にはもちろんこの点数がディフェンダー3人のそれぞれにつきます。
ロイバーで最も高い点数を取ったプレイヤーは5点を自分のスコアから引きます。ディーラーの右側のプレイヤー(すなわち、ロイバーを宣言したプレイヤー)が最も高い点数を取った場合には、5点ではなく10点を自分のスコアから引きます。
Konig の o、Rauber の a はウムラウトします(上に「"」がつきます)。
Stiess の ss は正しくはエスツェット(βのような字)になります。