2002/8/3 赤桐
サーティーン・カード・ブラッグ(Thirteen Card Brag)とも呼ばれます。イギリスでプレイされているゲームで、ブラッグのゲームの役を使ったゲームです。一種のギャンブルゲームですが、ブラッグとは違って出る降りるの駆け引きはありません。
ルールは http://www.pagat.com によります。
普通の52枚のトランプを使います。ジョーカーは使いません。
カードのランクはA、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2の順です。
4人のゲームですが3人や2人でプレイすることもできます。まず4人ゲームを説明します。
3枚のカードが1組になります。1組のカードにはブラッグと同じ役がつきます(ポーカーの役と同じようなものです)。役は強い順に次の通りです。
プライアル(Prial): 同じランクの3枚のカードです。プライアルどうしを比べるときは、強いランクのカードのプライアルのほうが強くなります。ただし、3のプライアルが最強になります。
ランニングフラッシュ(Running flush): 同じスートの続き札です。例えば6-5-4などです。Aは上にも下にも使えるので、A-K-Qでも3-2-Aでも使えます。ただし、2-A-Kとはできません。ランニングフラッシュどうしを比べるときは、各手札の最も強いカードを比べて、強いランクのカードがあるほうが強くなります。なお、A-K-Qより3-2-Aのほうが強くなります。
ラン(Run): 続き札です。同じスートでなくてもかまいません。例えばQ、J、10とかです。Aのつながり方や、ランどうしの比較はランニングフラッシュと同様に考えてください。
フラッシュ(Flush): 同じスートのカード3枚です。続き札である必要はありません。フラッシュどうしを比べるときは、各手札の最も強いカードを比べて、強いランクのカードがあるほうが強くなります。同じランクならば、2番目に強いカードを比べて、強いランクのカードがあるほうが強くなります。それも同じならば最も弱いカードを比べます。
ペア(Pair): 同じランクの2枚のカードを含んだものです。ペアどうしを比べるときは、ペアのランクを比べ強いランクのペアを含むものの方が強くなります。同じならば、ペアでないカードのランクを比べます。
スートの強弱はありません。同じ強さの役が存在することもあります。
最初のディーラーは任意の方法で決めます。ディール毎にディーラーは時計回りに交代します。
ディーラーは時計回りに1枚ずつ全部のカードを配ります、各プレイヤーの手札は13枚になります。
各プレイヤーはまず自分の手札を3枚ずつの4セットに分け、自分の前に左から右に裏向きにきちんと並べます。残った1枚は裏向きに捨て札します。
各セットの3枚には必ずブラッグの役がなければなりません。どうしても役を作れないときや作りたくないときには、4セットではなく、3セットや2セット(あるいは1セット、0セット)しか作らないで、残りを捨て札することもできます。
全員の用意ができたら、まず各プレイヤーの一番左に置いたセットを表にします。最も強い役をもっていたプレイヤーが1点を獲得します。同じ強さの最も強い役があった場合は、誰も得点しません。
次に左から2番目のセットを表にして同じことを行います。3番目、4番目のセットも同様にします。
なお、セットを置くときには必ず左から右へ強いセットから順に置いていかなければなりません。そうでないことが分かったら、プレイに参加していないことになります。また、3セット以下のセットしか置かないときには、最初の何セット分かだけプレイに参加することになります。
ターゲットとなる点数を決めておきます。7点のことが多いですが、10点、11点、13点、21点などのこともあります。
プレイの途中でも、その点数に達したプレイヤーがいたら、ゲーム終了です。
負けた3人は勝ったプレイヤーに決められた金額を払います(例えば50p)。あるいは、負けた各プレイヤーは勝ったプレイヤーに、ターゲットの点数から自分の点数を引いたものに賭け率(例えば1pや2p)を掛けたものを支払います。
いずれの方法でも、1点も取れなかったプレイヤーは通常の金額の2倍を支払うことがあります。負けたプレイヤー全員が0点の場合には、3倍を支払うこともあります。
1人が1ディールで4点全部を取ることをクラッシュと呼びます。
クラッシュの場合つぎのような得点の流派があります。
また、プレイの前にクラッシュを宣言しないと、クラッシュにならないで、単に4点を得るだけになるというルールもあります。宣言は全プレイヤーがセットを完成させた後、最初に表にする前にしなければなりません。
クラッシュを宣言して失敗した場合、上記の1、2の得点方法を採用している場合には、宣言したプレイヤーは点数を全く得ることができなくなります。3の得点方法の場合には、成功したときにもらうのと同じだけの金額を、他の各プレイヤーに払わなければなりません。
ターゲット得点に達したときにはそれでゲーム終了なので、クラッシュをしようとしていてもできなくなることがあります。宣言をしている場合には失敗になるので注意が必要です。
つぎの特別な役も、多くの場合認められることがあります(プレイの前に確認が必要です)。
フォー・オブ・ア・カインド(Four of a kind): 同じランクのカードを4枚持っている場合。各セットに1枚ずつそのカードを入れれば、プレイの点数とは別に、決められた金額がもらえます。プレイで勝つ必要はありませんが、各セットにはブラッグの役がなければなりません。もらえる賭け金は1点2pのゲームだと、5p、10p、20pなどさまざまです。もし2人以上がフォー・オブ・ア・カインドの場合は最も強いランクのプレイヤーだけがそれをもらえます。ただし4のフォー・オブ・ア・カインドが最強です。
ペア: 手札に6組のペア(同じランクのカード)がある場合、そのディールは流して配りなおすようにすることができます。この場合同じディーラーが配りなおします。
13枚のラン(Thirteen card run): 配られた手札に各ランクのカードが1枚ずつある場合、それを宣言して決められた金額を各プレイヤーからもらうことができます。金額は1ゲーム勝利の時の固定金額と同じ、または1点1pや1点2pの場合には10pのことが多いようです。プレイは行われず、次のディーラーが次のディールを行います。
プレイヤーがいない場所も含めて4人分の手を配ります。
3人プレイの時には、自分の手札を見た後、ディーラーの左隣のプレイヤーから順に、手札と誰のものでもないカードを取り替えるか取り替えないかを選択することができます。誰かが取り替えたら、それでおしまいです。
2人プレイヤーの場合には、自分の手札を見た後、ディーラーでないほうのプレイヤーが、自分の手札と誰のものでもない手札の1つを取り替えることができます。そのあとディーラーが自分の手札と誰のものでもない手札(の1つ)をとりかえるこができます。
3人や2人のときには、ターゲットの点数は4人のときより多くすることが多いようです。