2010/11/6 赤桐
インド北部で広くプレイされているゲームだそうです。トリックテイキングゲームですが、「トリックに勝つ」ことがすぐに「トリックを取る」ことに結びつきません。
ルールは John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によりました。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
普通の52枚のトランプを使用します。
各スートの強さは、強いものからA、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2です。
最初のディーラーは任意の方法で選びます。次回からディーラーは、後で述べるように、前回のプレイの結果によって決まります。
ディーラーは、5枚ずつまとめて、ディーラーの右隣から反時計回りの順に、各プレイヤーに1回配ります。
ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードを行い、普通の トリックテイキングのプレイをします。プレイは反時計回りです。
通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。つまり:
ただし、このゲームでは、トリックに勝ったプレイヤーが直ちにトリックに出たカードを取るわけではありません。
最初は、切札はありません。切札なしでプレイを開始します。
誰かが、リードされたスートを持っていなくて、ほかのスートのカードを出したら、そのスートが切札になります。切札はそのトリックから有効になります。
もし、5トリックが終わってもこのような事が起きなければ、配り残りのカードから1枚を引いて、そのスートを切り札にします。引いたカードは配り残りのカードの中に戻し、シャッフルします。
切札が決まったら、そのトリックが終わったすぐ後に、ディーラーは、4枚ずつまとめて2回配ります。つまり全部のカードをプレイヤーに配ります。
上記の切札決めの方法は、リードされたスートを持っていなかったということを検証できないので、信頼できる人だけがプレイしている場合にしか使えません。そうでないときは、次の方法を使います。
5枚のカードを配られたとき、ディーラーの右隣りのプレイヤーが、切札のスートを決めます。残りのカードはそのあと直ちに配られます。手札13枚でプレイを始めることになります。
トリックでプレイされたカードはテーブル中央に裏向きに置いておきます。
2回続けてトリックに勝ったプレイヤーが、テーブル中央のカードを全部取ることができます。あるプレイヤーがトリックに勝った後、同じチームの別のプレイヤーが勝っても、取ることはできません。
2回続けてトリックに勝ったプレイヤーがその次のトリックに勝っても、カードを取ることはできません。そこから2回続けて勝たなければなりません。
最後のトリックに勝ったプレイヤーは、2回続けて勝っていなくても、テーブル中央のカードを全部取ることができます。
プレイが終わると、そのディールの勝敗を決めます。プレイは10のカードを取るのが目的です。
つまり、10を多くとったチームの勝ちになるけれど、10を2枚ずつ取った場合にはディーラーでないほうのチームの勝ちになるということです。
ディーラーは前回負けたチームが行います。前回のディールと次のディールとでディーラーのチームが変わる時には、前回のディーラーの右隣のプレイヤーがディーラーになります。ディーラーのチームが変わらないときには、前回のディーラーは引き続きディーラーになります。ディーラーでないチームが10を4枚取った場合に限り、ディーラーのパートナーがディーラーになります。
このゲームの目的は、コット(Kot)という点数を取ることです。次のどれかの場合に1コットを得ます。
どちらかのチームがコットを得た場合には、連続勝利の回数は0に戻ります。
ゲームは時間を決めて終了します。あるいは、決められたコットをどちらかのチームが取った時に終了することにしてもかまいません。
2010年11月6日に、なかよし村でプレイしました。
2トリック続けて同じプレイヤーで勝つことは難しく、カードが溜まっていくことが多かったようです。最後のトリックを取ることができるカード(最強の切札など)を持っていると、かなり有利になります。それまでに勝負がつくことも時々ありますが。
結構難しいゲームですが、こつをつかんでくると面白くなりそうです。