1997/12/23 赤桐
イギリスやアメリカでプレイされているラミー系のゲームです。
2人〜6人。4人がベストです。
52枚のカードを2組とジョーカー4枚を使います。
カードのランクは(低)A、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、A(高)の順です。Aは最も下のカードとしても最も上のカードとしても使えるわけです。
カードの点数は次の通りです。
A | 15点 |
2〜10 | その数字の点数 |
J〜K | 10点 |
ジョーカー | 25点 |
最初のディーラーは任意に決めます。次回からは時計回りに交替します。
各プレイヤーに1枚ずつ次の枚数のカードを配ます。
2人〜4人ゲーム | 15枚 |
5人ゲーム | 13枚 |
6人ゲーム | 11枚 |
残ったカードは山札としてテーブル中央に裏向きに置きます。山札の一番上のカードは表にされて山札の横に置かれます。これが最初の捨て札となります。プレイ中の捨て札はこの上に置かれ、捨て札の山となります。
特定の組み合わせの1組のカードのことです。ただし、このゲームでは表向きにテーブルに出さないとメルドとは認められません。
このゲームの目的は、手札からメルドを作っていくことです。
メルドには次の2種類があります。
同じスートの3枚かそれ以上の続き札のことです。例えば、9、10、J、Qの4枚はシークエンスになっています。
A(エース)は2の下のカードとして、A-2-3というようにつながります。また、Kの上のカードとしてQ-K-Aというようにもつながります。しかし、K-A-2というようにはつながりません。
3枚か4枚の同じランクのカードです。例えば、K、K、Kの3枚はグループになっています。カードのスートはすべて違っていなければなりません(同ランク同スートのカードがあってはいけません)。
ジョーカーはワイルドカード(代札)です。つまり、メルドやレイオフ(後述)において、どのカードの代わりにでも使うことができます。
使うときにはどのカードの代わりに使うかを明確に宣言しなければなりません(グループの場合でもスートを宣言する必要があります)。
1つのメルドで使用できるジョーカーの数の制限はありません。
プレイは時計回りに行われます。最初にプレイするのはディーラーの左隣のプレイヤーです。
各プレイヤーのプレイは次のように行います。
1)まず、山札の一番上のカードまたは捨て札の山の一番上のカードを1枚取って手札に加えます。これをドロー(Draw)といいます。
ただし、捨て札をドローすることができるのは、既にメルドを作っているプレイヤーか、ドローした捨て札を使って最初のメルドを作ることができる場合に限られます。
2)次に、手札でグループまたはシークエンスになっているカードを、テーブルの自分の近くに表向きに置き、メルドにすることができます。何組メルドしてもよく、まったく行わなくてもかまいません。
例えば、手札に3枚の違うスートのKがあるならば、メルドとしてテーブルに出すことができます。
ただし、各プレイヤーの最初のメルドには制限があります。メルドするカードの点数の合計が51点かそれ以上でなければならないということです。この場合のジョーカーの点数は25点ではなく、それが代わりになっているカードの点数とします。同時に2つ以上のメルドを行って、その点数の合計が51点以上になってもかまいません。
3)また、自分または他のプレイヤーのメルドに対して、自分の手札からカードを付け加えてもメルドの条件を満たすならば、そうすることができます。これをレイオフ(Lay-Off=付け札)と呼びます。
レイオフはいくつ行ってもよく、まったく行わなくてもかまいません。
例えば他のプレイヤーが8、9、10のメルドをしているならば、手札にJを持っていれば、それをレイオフすることができます。
ただし、レイオフを行えるのは、少なくとも1つのメルドを自分で作っているプレイヤーだけです。
4)また、自分や他のプレイヤーのメルドにジョーカーが含まれていて、そのジョーカーが代理になっているほんとうのカードが手札にあるならば、そのカードとそのジョーカーを交換することができます(交換したジョーカーは手札に入るわけです)。
5)最後に、手札から1枚のカードを捨て札の山の上に表向きに捨て札します。
なお、2)〜4)のプレイは、どの順序で行ってもかまいません。
誰かがメルドやレイオフや捨て札によって手札がなくなると、プレイが終了します。これを上がり(Going Out)と呼びます。
プレイヤーが山札の最後のカードを取り、捨て札しても上がりにならなかった場合には、ディーラーが捨て札をすべて取り、シャッフルして山札とします。山札の一番上のカードは表向きにして捨て札とします。
上がったプレイヤーを除いて、各プレイヤーはメルドしていない自分の手札の点数を合計して、罰点として記入します。誰かの罰点の累計点が150点になれば、ゲーム終了となります。
チップを使う場合には、各プレイヤーは自分の手札の1枚あたり1チップを、上がったプレイヤーに払います。ただし、ジョーカーは1枚あたり2チップとなります。
このゲームの名前は、Caloochie,Kaloochi,Kaloochie,Kalougie,Kalookieなどと綴られることがあります。
Aの点数を11点とすることもあります。
ディールの後の最初のプレイについて、次のようなルールもあります。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初にプレイしますが、このプレイヤーは捨て札を取ることしかできません。捨て札を取りたくなければパスをします(プレイしません)。パスの場合、次のプレイヤーも同じ選択を行います。
誰かが捨て札を取ったら通常のプレイとなります。つまり、その次のプレイヤーからは、山札の1番上のカードでも捨て札の一番上のカードでも取ることができます。もし一巡しても誰も捨て札を取らなければ、ディーラーの左隣のプレイヤーが山札の一番上のカードを取り、通常のプレイを始めます。
捨て札はいつでもドローできるというルールもあります。つまり、既にメルドを作っているプレイヤーやドローした捨て札を使って最初のメルドを作ることができるプレイヤーでなくとも、捨て札をドローできます。
山札がなくなったとき、次のプレイヤーは前のプレイヤーの捨て札を取ることもできるというルールもあります。捨て札を取りたくない場合には、ディーラーが捨て札をすべて取り、シャッフルして山札とします。このとき、捨て札の所には置かないので、プレイヤーは山札の一番上からしか取ることができません。
上がったプレイヤーが、最後の自分の番より前にはメルドやレイオフを全くしていなかった場合には、カルーキといって得点(罰点やチップ)が倍になる、というルールもあります。
捨て札を行うことでしか上がれないというルールもあります。この場合、メルドやレイオフで手札を0枚にすることはできません。