2007/2/3 赤桐
フィンランドでポピュラーなゲームだそうです。トリックテイキングゲームです。 ルールはhttp://www.pagat.comによりました。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
トランプの各スートのA、K、Q、J、10、9、8、7、6の36枚のカードを使います。
各スートのカードの強さの順と点数は次のようになります。強さは左へいくほど強くなります。
強さの順 | A | 10 | K | Q | J | 9 | 8 | 7 | 6 |
点数 | 11 | 10 | 4 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
カードの点数の合計は120点となります。
同じチームのプレイヤーが同じスートのキングとクイーンを持っていたら、そのスートを切札にすることができますが、このとき、そのスートにより、次の点数を得ることができます。
ハート |
100点
|
ダイアモンド |
80点
|
クラブ |
60点
|
スペード |
40点
|
最後のトリックを取ったチームはさらに20点を得ます。
最初のディーラーは任意のやり方で決めます。ディーラーはディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りに、1枚ずつ各プレイヤーに全部のカードを配ります。各プレイヤーの手札は9枚となります。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順に、 ビッドを行います。
自分の番のとき、自分のチームの取れそうな点数をビッドしていきます。ビッドしたくないときはパスをします。ビッドの最低点は120点です。既に誰かがビッドしていたら、今までのビッドよりも高い点数をビッドしなければなりません。ビッドは5点単位で行います(120,125,130,135...)。ただし、今までのビッドよりも5点しか高くビッドできないというわけではなく、10点以上あげることもできます。
一度パスをしたプレイヤーはビッドに参加することはできません(パートナーはビッドしていても)。1人をのぞいて全員がパスをするまでビッドは時計回りに何周でも続きます。ビッドに最後まで残ったプレイヤーは「デクレアラー」となります。
全員がパスをした場合は、デクレアラーなしでプレイします。
デクレアラーのパートナーは手札から4枚のカードを選び、デクレアラーに裏向きに渡します。デクレアラーはそれを手札の中に入れてから、4枚のカードをパートナーに裏向きに渡します(渡されたカードを返してもかまいません)。交換するカードの種類には何の制限もありません。
デクレアラーなしの場合はこのような交換は行いません。
プレイの前に、デクレアラーは自分が取ろうとする点数を宣言します。これをコントラクトと言います。この点数はビッドした点数以上で、5点刻みの点数でなければなりません。
プレイでこの点数以上の点数を取っていても、コントラクトした点数分の得点しかできませんが、コントラクトの点数より少ない点数しか取れなければ、罰点となります。
プレイはトリックテイキングです。デクレアラーが最初の リード を行います。デクレアラーがないときはディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。
最初のリードは次の制限があります(2度目のリードからは何の制限もありません):
上記の2または3の場合、リードされたスートのエースを持っているプレイヤーは必ずそれを最初のトリックでプレイしなければなりません。
プレイの規則は次の通りです。数字の小さいほうが優先度の高い規則になります。
トリックに勝ったプレイヤーだけが、次のリードを行う前に、切札決めのための行動が取れます。行えるのは次の3種類いずれかです。その時にはどれかを1回しか行えません。
自分の手札に同じスートのキングとクイーンがあれば、そのスートを宣言して切札を決め、それについての点数を得ることができます。
パートナーは、同じスートのキングとクイーンを持っていたら、必ずそのスートを宣言しなければなりません。2つ以上のスートにキングとクイーンの両方があった場合、どれかのスートを選んで宣言します(2つ以上のスートにキングとクイーンがあるということは話してはいけません)。
同じスートのキングとクイーンを持っていない場合は、持っていないことを宣言します。
パートナーは持っていたら必ず「持っています」と答え、持っていなければ「持っていない」と応えます。
パートナーが「持っています」と答えた場合、聞いたプレイヤーは、自分がそのスートのキングかクイーンを持っていたら「私もキングかクイーンを持っています」と宣言し、そのスートが切札になります。聞いたプレイヤーがそのスートのキングもクイーンも持っていなければ何も起きません(パートナーがキングとクイーンの両方を持っていたとしても宣言できません)。
パートナーが「持っていません」と答えた場合には、それで終わりになります。
各プレイヤー(チームではない)が行える行動には次の制限があります。
次の3つの場合があります。いずれの場合も、得点は5の倍数に丸めます(1,2は0に、3,4,6,7は5に、8,9は10に)。
デクレアラーチームは、コントラクト以上の点数を得た場合には、コントラクトの点数を得点します。コントラクトの点数を取れなかった場合は、コントラクトの点数がマイナス得点となります。
相手チームは、取った点数がそのまま得点となります。
デクレアラーチームが1トリックも取れなかった場合は、コントラクトの点数の2倍がマイナス得点となります。相手チームは取った点数をそのまま得点します。
相手チームが1トリックも取れなかった場合は、デクレアラーチームはコントラクトの2倍の点数を得点し、相手チームはコントラクトの点数の2倍のマイナス得点となります。
ただし、相手チームが1トリックも取れなかった場合でも、デクレアラーチームがコントラクトの点数を取れなかったときには、デクレアラーチームはコントラクトの点数がマイナス得点となり、相手チームはそのままの点数(0点)となります。
各チームは取った点数がそのまま得点となります。1トリックも取れないチームがあっても得点のつけ方は変わりません。
デクレアラーの相手チームのプレイヤーは、自分がプレイを行う前ならば、「コントラ」と宣言することができます。この宣言があると、デクレアラーチームの得点は2倍になります(成功しても失敗しても)。
コントラの宣言があった場合、デクレアラーチームのプレイヤーは、自分が2度目のプレイを行う前なら、「レ」と宣言することができます。この宣言があると、デクレアラーチームの得点は4倍になります(成功しても失敗しても)。
このように、デクレアラーチームと相手チームは交互に何度でも「レ」を宣言してデクレアラーチームの得点をさらに2倍することができますが、遅くとも相手の最後の宣言の次のトリックの自分のプレイの前までに宣言しなければ終了となります。
コントラやレで影響を受けるのはあくまでデクレアラーチームの得点だけです。
ディールが終わって先に累計点が500点に達したチームの勝ちです。同時に500点に達した場合は、累計点の多いチームの勝ちとなります。
2007年2月3日になかよし村でプレイしました。切り札決めが特徴的です。切り札の決め方や、それによるプレイの方針など、結構考えなければならない点があります。波乱に富んだ面白いゲームです。