Ali Safaaei氏によって作られたゲームです。 ルールはJohnMcLeod氏のサイト(http://www.pagat.com/)によりました。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
通常の52枚のカードから、各スートの2〜5を除いた36枚のカードを使います。
ディールごとに、A、J、10のどれか1つのランクのカード全部が切札になります。
カードの強さは、強いものから順に、切札(A/J/10)、(A)、K、Q、(J)、(10)、9、8、7、6です。
カードには点数があります。その他にも、トリックおよびスペードを取ることによる点数があります。
カードなど | 点数 |
---|---|
切札(A/J/10) | 各15点 |
A、J、10のうち切札以外で上位のカード (Aが切札の時はJ、それ以外の時はA) |
各10点 |
A、J、10のうち切札以外で下位のカード (10が切札の時はJ、それ以外の時は10) |
各5点 |
各トリック | 5点 |
スペードを過半数(7枚以上)取ったチームに | 10点 |
各ディールの合計点数は190点になります。
シャッフルしたカードを1枚ずつ各プレイヤーに誰かが表向きに配っていきます。 最初に6を受け取ったプレイヤーが最初のディーラーになります。 次回からは前回ビッドに勝ったプレイヤー(ビッダー)がディーラーになります。
ディーラーは、まず4枚のカードをテーブル中央に配ります。 そのうち、最初の1枚は裏向きに、残りの3枚は表向きにします。 そのあと、右隣のプレイヤーから反時計回りの順に5枚ずつまとめて配ります。
ディーラーの右隣のプレイヤーから反時計回りの順に、ビッドを行います。
ビッドはディールで自分のチームが取るつもりの点数を基にして、点数でビッドします。ビッドする点数は5の倍数でなければなりません。 今までのビッドの最高額より高い点数でなければなりません。 ビッドしたくなければパスをしますが、一度パスをしたプレイヤーは再びビッドすることはできません。
1人を除く全員がパスをしたら、この1人がビッダーになります。
ビッダーは、ここで切札をA、J、10のどれにするかを決めて宣言します。 宣言が終わると、テーブル中央の裏向きのカードを手札に加えます。
そのあと、ディーラーは3枚ずつまとめて各プレイヤーに残りのカードを配ります。ビッダーの手札は9枚、それ以外のプレイヤーの手札は8枚になります。
プレイはトリックテイキングゲームのルールに基づきますが、かなり普通とは違います。
ビッダーが最初のリードを行います。 ただし、最初のリードのあと、表になってテーブルに置かれているカードのうちの2枚をビッダーが選んでプレイします(他のプレイヤーはプレイしません)。 この3枚をビッダーが取り、ビッダーの勝ちで最初のトリックは終わります。
2回目のトリックはビッダーが表向きのテーブルのカードの残り1枚をリードします。 ただし、これはビッダーが手札からリードしたものとして扱います。 これ以外は通常のプレイを行います。
3トリック目からは、完全に通常のプレイになります。 通常のプレイとは、以下に説明するプレイです。
プレイは、反時計回りに1人ずつ行います。 誰かがリードしたあと、次に続く2人のプレイヤーが手札からカードを1枚出してプレイします。 1トリックはこの3人で終了します。プレイを行わなかったプレイヤーが、次のリードを行います。
リードするプレイヤーと次のプレイヤーは、手札からどのカードを出してもかまいません。 3人目のプレイヤーは次の制限があります。
1)1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが同じスートのカードを出したときは、 3人目のプレイヤーはこれと同じスートのカードを出さなければなりません。 出すことができない場合は、どのカードを出してもかまいません。
2)1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが異なるスートのカードを出したときは、 3人目のプレイヤーはこの2種類のスートとは異なるスートのカードを出さなければなりません。 出すことができない場合は、どのカードを出してもかまいません。
3)例外として、切札を持っている場合には、いつでも切札を出しことができます。 (しかし、切札は特別のスートに属するわけではなく、その切札のマークのスートに属すので、 上記1)2)の制限で、出せるカードが切札だけの場合は、切札を出さなければなりません。)
トリックに勝つのは次のチームです。
A)3人目のプレイヤーが上記1)2)の制限に従ってプレイした場合。 つまり、1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが同じスートのカードをプレイしたあとに3人目のプレイヤーも同じスートのカードをプレイするか、 1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが別のスートのカードをプレイしたあとに3人目のプレイヤーもさらに別のスートのカードをプレイした場合です。 この制限はカードが切札かどうかには関係ありません。
B)3人目のプレイヤーが上記1)2)の制限に従わないでプレイした場合
プレイが終わると、各チームは取ったカードの点数と、勝ったトリックの点数、およびスペードを多く取ったほうの点数の合計点数を計算します。
ビッダーのチームの合計点数が、ビッドした点数と同じかそれ以上だった場合には、ビッダーのチームは合計点数を得点します。 もしビッドした点数より合計点数が少なければ、ビッドした点数がマイナスの得点となります。
ビッダー以外のチームは、常に合計点数を得点します。
ディールが終わって、累計得点が1000点またはマイナス1000点に達したチームがあれば、ゲーム終了です。得点の高いチームが勝ちになります。
2012年7月7日、なかよし村でプレイしました。
ルールが結構難しくて、慣れるまで大変でしたが、作戦もいろいろ考えることができ、十分面白く遊べました。
変わったトリックテイキングゲームをやってみたいときには良いかもしれません。