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ネスターズ(Nestors)

2012/7/7 赤桐

Ali Safaaei氏によって作られたゲームです。 ルールはJohnMcLeod氏のサイト(http://www.pagat.com/)によりました。


プレイヤー

4人。向かい合った2人がパートナーになります。

カード

通常の52枚のカードから、各スートを除いた36枚のカードを使います。

ディールごとに、AJ10のどれか1つのランクのカード全部が切札になります。

カードの強さは、強いものから順に、切札A/J/10)、()、、()、(10)、です。

カードには点数があります。その他にも、トリックおよびスペードを取ることによる点数があります。

カードなど 点数
切札A/J/10 各15点
AJ10のうち切札以外で上位のカード
Aが切札の時はJ、それ以外の時はA)
各10点
AJ10のうち切札以外で下位のカード
10が切札の時はJ、それ以外の時は10
各5点
各トリック 5点
スペードを過半数(7枚以上)取ったチームに 10点

 各ディールの合計点数は190点になります。

ディール

シャッフルしたカードを1枚ずつ各プレイヤーに誰かが表向きに配っていきます。 最初にを受け取ったプレイヤーが最初のディーラーになります。 次回からは前回ビッドに勝ったプレイヤー(ビッダー)がディーラーになります。

ディーラーは、まず4枚のカードをテーブル中央に配ります。 そのうち、最初の1枚は裏向きに、残りの3枚は表向きにします。 そのあと、右隣のプレイヤーから反時計回りの順に5枚ずつまとめて配ります。

ビッド

ディーラーの右隣のプレイヤーから反時計回りの順に、ビッドを行います。

ビッドはディールで自分のチームが取るつもりの点数を基にして、点数でビッドします。ビッドする点数は5の倍数でなければなりません。 今までのビッドの最高額より高い点数でなければなりません。 ビッドしたくなければパスをしますが、一度パスをしたプレイヤーは再びビッドすることはできません。

1人を除く全員がパスをしたら、この1人がビッダーになります。

ビッダーは、ここで切札をAJ10のどれにするかを決めて宣言します。 宣言が終わると、テーブル中央の裏向きのカードを手札に加えます。

そのあと、ディーラーは3枚ずつまとめて各プレイヤーに残りのカードを配ります。ビッダーの手札は9枚、それ以外のプレイヤーの手札は8枚になります。

プレイ

プレイはトリックテイキングゲームのルールに基づきますが、かなり普通とは違います。

ビッダーが最初のリードを行います。 ただし、最初のリードのあと、表になってテーブルに置かれているカードのうちの2枚をビッダーが選んでプレイします(他のプレイヤーはプレイしません)。 この3枚をビッダーが取り、ビッダーの勝ちで最初のトリックは終わります。

2回目のトリックはビッダーが表向きのテーブルのカードの残り1枚をリードします。 ただし、これはビッダーが手札からリードしたものとして扱います。 これ以外は通常のプレイを行います。

3トリック目からは、完全に通常のプレイになります。 通常のプレイとは、以下に説明するプレイです。

プレイは、反時計回りに1人ずつ行います。 誰かがリードしたあと、次に続く2人のプレイヤーが手札からカードを1枚出してプレイします。 1トリックはこの3人で終了します。プレイを行わなかったプレイヤーが、次のリードを行います。

リードするプレイヤーと次のプレイヤーは、手札からどのカードを出してもかまいません。 3人目のプレイヤーは次の制限があります。

1)1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが同じスートのカードを出したときは、 3人目のプレイヤーはこれと同じスートのカードを出さなければなりません。 出すことができない場合は、どのカードを出してもかまいません。

2)1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが異なるスートのカードを出したときは、 3人目のプレイヤーはこの2種類のスートとは異なるスートのカードを出さなければなりません。 出すことができない場合は、どのカードを出してもかまいません。

3)例外として、切札を持っている場合には、いつでも切札を出しことができます。 (しかし、切札は特別のスートに属するわけではなく、その切札のマークのスートに属すので、 上記1)2)の制限で、出せるカードが切札だけの場合は、切札を出さなければなりません。)

トリックに勝つのは次のチームです。

A)3人目のプレイヤーが上記1)2)の制限に従ってプレイした場合。 つまり、1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが同じスートのカードをプレイしたあとに3人目のプレイヤーも同じスートのカードをプレイするか、 1人目のプレイヤーと2人目のプレイヤーが別のスートのカードをプレイしたあとに3人目のプレイヤーもさらに別のスートのカードをプレイした場合です。 この制限はカードが切札かどうかには関係ありません。

  1. 切札がプレイされているときは、切札を最後にプレイしたチームが勝ちます。
  2. 切札がプレイされていないときは、スートに関係なく最も強いランクのカードを出したチームが勝ちます。 同じ強さのときには、そのランクのカードを最初にプレイしたチームが勝ちます。

B)3人目のプレイヤーが上記1)2)の制限に従わないでプレイした場合

  1. 片方のチームだけが切札をプレイしたときは、切札をプレイしたチームが勝ちます。
  2. 2人目のプレイヤーがリードされたカードと同じスートの切札をプレイし、3人目のプレイヤーが別の切札をプレイした時は、 3人目のプレイヤーのチームが勝ちます。
  3. それ以外のすべての場合には、2人目のプレイヤーのチームが勝ちます。

得点

プレイが終わると、各チームは取ったカードの点数と、勝ったトリックの点数、およびスペードを多く取ったほうの点数の合計点数を計算します。

ビッダーのチームの合計点数が、ビッドした点数と同じかそれ以上だった場合には、ビッダーのチームは合計点数を得点します。 もしビッドした点数より合計点数が少なければ、ビッドした点数がマイナスの得点となります。

ビッダー以外のチームは、常に合計点数を得点します。

ゲーム

ディールが終わって、累計得点が1000点またはマイナス1000点に達したチームがあれば、ゲーム終了です。得点の高いチームが勝ちになります。


2012年7月7日、なかよし村でプレイしました。

ルールが結構難しくて、慣れるまで大変でしたが、作戦もいろいろ考えることができ、十分面白く遊べました。

変わったトリックテイキングゲームをやってみたいときには良いかもしれません。