2018/9/1 赤桐
ロシアのゲームで、デュラックの一種です。 普通のデュラックとの違いは、トランスファーのルールがあることと、パートナー戦がないことだけです。
ルールはPagat.comによります。
2人~6人。
1つのディールはいくつかの「勝負」からなりますが、目的は勝負にたくさん勝つことではなく、手札をなくすことです。 プレイは1人を除く全員の手札がなくなるまで続けます。最後まで手札が残っていたプレイヤーが敗者になります。このゲームは敗者を決めることが目的です。
通常の52枚のカードから各スートの2〜5を除いた36枚のカードを使います。 カードの強さのランクは、A、K、Q、J、10、9、8、7、6の順です。
最初のディーラーは誰がなってもかまいません。2回目のディールからは前回の敗者がディーラーになります。
ディーラーは各プレイヤーに6枚ずつカードを配ります。 残りは山札となりますが、1番上の山札は表向きにして、他の山札の1番下に、インデックスだけが出るように置きます。 このカードのスートが切札になります。
6人のときは山札はありません。最後のプレイヤーに配るカードの1枚を表向きにします。それが切札になります。
ディールの前にカットは行いません。
1つの勝負には攻撃側と防御側のプレイヤーが決まっています。 最初のディールでは、最も弱い切札を配られたプレイヤーが攻撃をすることになります。 2回目以降のディールではディーラーの左隣が最初に攻撃をするプレイヤーになります。 攻撃プレイヤーの左隣のプレイヤーが防御するプレイヤーになります。
まず、攻撃プレイヤーが1枚のカードを手札から出します(リードします)。 それに対して防御プレイヤーも1枚のカードを出します。 これを、手札がなくなるか、次の制限の範囲で出せるカードがなくなるか、出せるカードがあっても出さなくなるまで繰り返します。 (攻撃プレイヤーが最初の1枚を出すのは義務ですが、それ以降は、どちらのプレイヤーも、出すことができても出さなくてもかまいません)。 制限は:
次のどれかの場合に、防御プレイヤーの成功で攻撃が終了します。
防御プレイヤーが成功したときは、攻撃と防御に使われたカードは捨て札されてもうプレイには使われません。 防御したプレイヤーが攻撃側となって、左隣のプレイヤーに攻撃します。
防御プレイヤーがルールに従って出せるカードがないときや出したくないときは、防御プレイヤーの失敗となります。 防御プレイヤーはその勝負で攻撃と防御に使われたカードをすべて取って手札に入れなければありません。 また、そのあとの攻撃はできず、攻撃の番は防御プレイヤーの左隣のプレイヤーに移ります。
どのように勝負が終わった場合でも、次の勝負を始める前に、各プレイヤーは手札が6枚になるように山札からドローして手札を補充します(手札が6枚以上あれば補充しません)。 まず、攻撃の番のプレイヤーが補充し、次に防御プレイヤーが補充を行います。もちろん、山札がなくなればこの補充は十分にはできないことがあります。なお、切札を表示しているカードも山札の1番下のカードとして扱います。
山札がなくなったあとはそのあとは補充を行いません。山札がなくて補充が行えない状態で手札がなくなったら、そのプレイヤーはプレイから抜けます。 そのあとは、抜けたプレイヤーを飛ばしてプレイを行います。
攻撃プレイヤーが最初の攻撃のカードを出したとき、防御プレイヤーは普通に防御するかわりに、そのカードと同じランクのカードを出すことができます。 これをトランスファー(perevodnoy)といいます。
そうすると、防御していたプレイヤーは攻撃側に変わり、その左隣のプレイヤーが防御プレイヤーになります。 プレイされている2枚の同位カードで左隣のプレイヤーを攻撃することになります。
新たな防御プレイヤーは2枚のカードそれぞれについて、それより強いカードや切札を出さなければ防御できません。 あるいは、それと同じランクのカードを出してトランスファーを行い、プレイされている3枚のカードで左隣を攻撃することもできます。
3枚で攻撃されたプレイヤーは、同じランクのもう1枚のカードを出してトランスファーを行い、4枚のカードで攻撃側になることもできます。
ただし、新しく防御側になるべきプレイヤーが攻撃されるカードの数より少ない手札しか持っていない場合には、 トランスファーはできません。
トランスファーがあったときは、最初の攻撃プレイーヤーがまず手札の補充を行い、時計回りに補充を行っていきます。
2018年9月1日、なかよし村でプレイしました。
今までデュラックをプレイしたときの評判はそれほど良くなかったのですが、 トランスファーのルールのおかげで、結構面白くプレイできました。