1993/12/4 赤桐
チェコでプレイされているカードゲームです。トリックテイキングゲームであり、ベジークの系統に属するのかもしれませんが、とても変わったルールでプレイされます。
4人(2人ゲームは後述)。向かい合った2人がパートナーとなります。
各スートの2〜6を除いた32枚のカードを使います。
正式には4ディール毎にパートナーを替えて(全員とパートナーになるようにして)、12ディール行います。
1枚ずつ全部のカードを配ります(各プレイヤー8枚持ち)。ディーラーは1ディールごとに左隣に移ります。
ディーラーの左隣のプレイヤーが自由に1枚のカードを場に出して、最初のリードを行います。リードが行われたら、時計回りの順に1枚ずつカードを出していきます。リードされたカードに対してフォローの義務はありませんので、どのカードを出してもかまいません。
4枚の"7"のカードが切札になります。場に7が出ている場合には、最後に7を出したプレイヤーがトリックに勝ちます。7が出ていない場合には、リードされたランクのカードで最後に出されたカードがトリックに勝ちます。例えば、9、A、9、Qとプレイされた場合には9を最後に出したプレイヤーが勝ちます。
トリックに勝ったプレイヤーは出されたカードを集めて裏向きに置き(パートナーと同じ山にします)、次回のリードを行います。
パートナーは2人の取ったカードの得点を合計して同じ点数をスコアシートに記入します。
トリックで取ったカードの内、Aと10のカードが1枚につき10点になります。他のカードには点数がありません。
また、最後のトリックを勝ったらパートナーは10点もらえます。従って、1ディールの得点の合計は90点になります。
定められた数のディール(正式には12ディール)を終わって、最も高い点数のプレイヤーが勝ちになります。
各プレイヤーに4枚ずつ配ります。残りのカードは裏向きにテーブルに置いて、山札とします。
ディーラーは交代になります。
ディーラーでないプレイヤーが最初のリードを行い、4人ゲームと同じようにプレイを行います。
ただし、プレーヤーはカードを1枚ずつ出していきますが、必ずしも1順で終わるわけではありません。どちらかがトリックに勝てなく(あるいは勝ちたくなく)なって、"パス"と言うまで何度もカードを出し続けます。パスの場合、最初にリードをしたプレイヤーがパスをするときにはカードは出しませんが、もう1人のプレイヤーがパスをする場合には負けるカードを1枚出してパスをします。
勝ったプレイヤーから順に1枚ずつ、手札が4枚になるまで、山札からカードを補充します。その後、勝ったプレイヤーが次のリードを行います。山札がなくなったら補充はしませんが、手札がなくなるまでプレイを続けます。