2006/6/3 赤桐
Chris Young氏の作ったゲームです。このゲームの名前はスペードとコントラクト・ブリッジから来ているようです。
ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。
3人。
普通の52枚のトランプから2と2を除き、ジョーカー2枚を加えます。
各スートのカードの強さの順位は(強)A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(弱)です。
カットして最も高位のカードを見せたプレイヤーが最初のディーラーになります。この場合のカードの順位は(高位)ジョーカー、A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(低位)の順です。最高位のカードを見せたプレイヤーが複数いた場合には、そのプレイヤーたちでカットを再び行います。
ディーラーは次回からは時計回りに交替します。
ディーラーは左隣のプレイヤーから時計回りに1枚ずつカードを配ります。このとき自分の向かい側(他の2人のプレイヤーの間)にもカードを配ります。これがダミーハンドになります。ディーラーは全部のカードを配ってしまいます。各プレイヤーおよびダミーハンドは13枚ずつのカードを持つことになります。
ダミーハンドは表向きにして、分かりやすいように並び替えして、全部のカードが見えるようにします。
ダミーハンドはディーラーのものになりますが、ディーラーの手札とは別の手札として扱われ、別にプレイされます。
このゲームはトリックテイキングゲームです。最初のリードはディーラーの左隣のプレイヤーが行い、時計回りにプレイが進行します。つまり、ディーラーの左隣→ダミーハンド→ディーラーの右隣→ディーラーの順です。
切札はスペードになります。ジョーカーは最も強い切り札になります。ジョーカーは切札のスート(スペード)に属します。
通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。つまり:
ただし、リードには、まだ切札が1枚もプレイされていない場合には切札をリードしてはいけないという制限があります(手札が切札だけの場合を除く)。切札以外がリードされてそのスートを持っていないので切札をプレイするということが起きるまでは、切札をリードしてはならないということです。
同じトリックにジョーカーが2枚出た場合には、その2枚のジョーカーはキャンセルされて最も弱いカードとなります。その場合、残り2枚のうちで強いほうのカードが勝ちます。ジョーカーがリードされて、ジョーカー以外の切札がプレイされていない場合には、ジョーカー以外の最初にプレイされたほうのカードがリードされたようにみなします。
プレイの結果、各プレイヤーは、次のいずれかの場合に当てはまれば、その得点を得ることができます。
ニル(Nil) | 1点 | 1トリックも取らなかった場合。ディーラーは自分の手とダミーハンドそれぞれについてこの得点をもらうことができます(両方1トリックも取らなければ2点もらえます)。 |
スピッジ(Spidge) | 1点 | 10トリック以上取った場合(ディーラーは自分の取ったカードとダミーハンドの取ったカードを合計できます)。 |
スラム(Slam) | 2点 | ディーラーだけが得点可能。自分の手札で10トリック以上取り、ダミーハンドは1トリックも取らない場合。または、ダミーハンドで10トリック以上取り、自分の手札では1トリックも取らない場合。 |
グランドスラム(Grand Slam) | 4点 | ディーラーだけが得点可能。自分の手札だけで全トリックを取った場合。または、ダミーハンドだけで全トリックを取った場合。 |
各プレイヤーは上記の1つ項の得点しかできません(複合できません)。
得点計算の結果、累計点が3点に達したプレイヤーがいたら、そのプレイヤーの勝ちでゲームが終わります。3点以上になったプレイヤーが2人以上いた場合には、累計点の多いプレイヤーが勝ちます。同じならば引き分けです。
本来のゲームはジョーカーを使わないで普通の52枚のカードでプレイされるようです。ジョーカーを使うのはそのバリエーションになりますが、使ったほうが面白いということなので、本文はジョーカー使用で記述しました。
2006年6月3日になかよし村でプレイしました。
3点でゲーム終了なのですが、誰も得点できないディールが多く、なかなか終わりません。スペードともブリッジが名前の由来ですが、どちらともそれほど似てはいません。もっと簡単なゲームですが、悪くはないゲームです。
ジョーカーが最強なのにキャンセルされて最も弱くなる可能性があるのが面白いルールです。