2003/8/2 赤桐
ベトナムのカードゲームです。名前は前へ進むと言う意味だそうです。
ベトナム戦争の結果なのか、このゲームは米国でもプレイする人がいるようです。米国ではベトコンとかVCとか呼ばれるもあります。
日本の大貧民・大富豪のゲームから、下位のプレイヤーが上位のプレイヤーに良いカードを渡すというルールを除いたようなゲームです。大貧民・大富豪の元になったゲームなのでしょうか。
ルールはhttp://www.pagat.com/によりました。
カードを1組使うときには、2人〜4人がプレイできます。カードを2組以上使うと、もっと多人数でもプレイできます。
普通のトランプの52枚を使います。人数が5人以上の場合には、2組以上のカードを使います。1人13枚の手札を配るだけのカードの枚数が必要です。
強さの順位はまずランクの順位が優先されます。強いものから、2、A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3です。同じランクならばスートが強さを決めます。強いものから順に、ハート、ダイアモンド、クラブ、スペードとなります。
最初の ディーラーは 任意のやり方 で決めます。次回からは、前回のゲームで負けたプレイヤーがディーラーになります。
ディーラーは各プレイヤーに13枚ずつ配ります。残りのカードがあれば、それはプレイには使いません。
別の配り方として、各プレイヤーに配ることのできるだけの(できるだけ多くの)カードを配る方法もあります。ただし、各プレイヤーのカードの枚数は同じにならなければなりません。端数のカードはプレイには使いません。(2人プレイの場合はこのやり方は行わず、必ず13枚ずつ配ります。)
プレイは普通は時計回りの順に行われますが、合意により反時計回りに行うことにしてもかまいません。
プレイの目的は、自分の手札を出来るだけ早くなくすことです。
自分の番のとき、次のような組み合わせ(1枚だけというのも含む)のカードを場に出すか、パスをするかします。
1)シングル
1枚のカードをプレイするやり方です。
2)ペア
同じランクのカードを2枚まとめてプレイします。例えば、K-Kの2枚です。
3)トリプル
同じランクのカードを3枚まとめてプレイします。例えば、3-3-3の3枚です。
4)フォー
同じランクのカードを4枚まとめてプレイします。例えば、J-J-J-Jです。
5)シークエンス
3枚以上の続き札です。スートは違っていてもかまいません。例えば、5-6-7-8です。3が最も小さく、2が最も大きいので、K-A-2という組み合わせは可能ですが、A-2-3という組み合わせはできません。
6)ダブル・シークエンス
ペアのカードの3組以上の続き札です。スートは違っていてもかまいません。例えば、9-9-10-10-J-Jです。
最初のディールでは、最も弱いカードつまり3を持っているプレイヤーが最初にプレイを行います。そのプレイヤーは3あるいは3を含む組み合わせを最初にプレイしなければなりません。3のカードを誰も持っていない場合には、最も弱いカードを持っているプレイヤーが、同じように、そのカード(を含む組み合わせ)を最初にプレイします。
2回目以降のディールでは、前回最初に手札がなくなったプレイヤーが最初のプレイを行います。この場合には、どのカード(組み合わせ)をプレイしてもかまいません。
それ以降のプレイヤーは、同じ種類で、同じ枚数の組み合わせのカードしか出すことができません。しかも、今までに出たものよりも強い組み合わせでなければなりません。
どちらが強い組み合わせになるかを判定するのは、その組み合わせの中の最も強いカードどうしを比べます。たとえば、5-6-7より5-6-7が強くなります。7のほうが7より強いからです。
ただし、プレイには次の例外があります。
このようなプレイの後には、通常どおりプレイが進行します。つまり、後のプレイヤーはもっと強いフォーや同じ枚数でもっと強いダブル・シークエンスを出すことができます。
プレイできるカードがなかったり、プレイしたくなかったら、パスをします。1度パスをすると、後でプレイすることはできません。
存在しうる最も強い組み合わせをプレイするか、プレイをした後に全員が続けてパスをした場合、今までに出たカードはすべて片付けられ、最後にプレイしたプレイヤーが自由に最初のプレイを行います。(この後では、前回パスをしていたプレイヤーもまたプレイが可能となります。)
こうしてプレイを続けていくうちに、手札がなくなったプレイヤーはプレイから抜けていきます。
なお、全員が続けてパスをしたときに、最後にプレイしたプレイヤーの手札がなくなっていた場合には、その左隣のプレイヤーが最初のプレイを行います。
1人を除いて全員の手札がなくなったらプレイ終了です。
最後に残ったプレイヤーは、他の全員に定められた額を支払います。