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ツバンツィッヒ・アプ(Zwanzig ab)

2010/7/3 赤桐

 ドイツのゲームです。ルールはhttp://de.wikibooks.org/wiki/Kartenspiele: _20_abによりました。


プレイヤー

 4人(または5人)

カード

 通常の52枚のカードから、各スートを 除いた、32枚のカードを使います。各スートのカードと強さの順位は、(強)10(弱) です。

 あるいは、各スートを 除いた24枚のカードを2組混ぜて使うこともできます(複式カード)。この場合、5人ゲームも可能です。強さは10の 順で、同じカードがプレイされた時は、先に出した方が強いカードになります。

持ち点

 ゲームの最初は全員が20点を持ちます。持ち点を減らしていってできるだけ早く0点以下になるようにします。

ディール

 最初のディーラーは任意の方法で決めます。次回からは、ディーラーは時計回りに交代します。

 まず各プレイヤーに3枚ずつ配ります。この3枚を見て、ディーラーの左隣のプレイヤーはどのスートを切札にするかを決めます。スペード、ハート、ダイアモンド、ク ラブのほかに、「ブラインド・ハート(Herz-blind)」という宣言も可能です。これは、ハートを切り札にしますが、点数が高くなります。これだけは、手札を見る前に宣言しなければなりません。

 そのあと、ディーラーは2枚ずつカードを配ります。各プレイヤーの手札は5枚になります。(複式カードの場合は3枚ずつ配って手札を6枚にします。)

交換

 ディールが終わると、各プレイヤーは、ディーラーの左隣から時計回りの順に、1枚〜3枚のカードを捨て札して、ディーラーからその枚数のカードを受け取ることができます。全く捨て札(交換)しなくてもかまいません。ただし、持ち点が3点以下のプレイヤーは交換することはできません。

出降り

 ディーラーの左隣のプレイヤーの左隣から時計回りの順に、各プレイヤーは「出る」(プレイに参加する)か「降りる」かを宣言します。ただし、2人が降りたら、それ以上降りることはできません。また、持ち点が5点以下のプレイヤーは降りることができません。

 切札宣言がクラブやブラインド・ハートのときには出降りの宣言はありません。全員が出ます。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行い、時計回りにトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。

 切札以外がリードされた時は:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのスートのカードのうちどれでも1枚を出します。
  2. リードされたスートのカードがなければ、切札のうちどれでも1枚を出します
  3. リードされたスートも切札もなければ、どのカードを出してもかまいません。

 切札がリードされた時は:

  1. そのトリックで今までにプレイされた最強の切札より強い切札を持っていればそれを出します。 そのような切札が2枚以上あれば、そのうちどれを出してもかまいません。
  2. 強い切札を持っていない場合でも、ほかの切札を持っていれば、そのうちどれでも1枚を出します
  3. 切札がなければ、どのカードを出してもかまいません。

 トリックに切札が1枚以上含まれる時には、最も強い切札を出したプレイヤーがトリックに勝ちます。 そうでないときには、リードされたスートで最も強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。

 トリックに勝ったプレイヤーは、手札から自由に1枚を出して、次のリードを行います。

 こうして手札がなくなるまでプレイします。

得点

 各プレイヤーは次のように持ち点を減算または加算します:

  1. 1トリック取るごとに1点を減点します。ただし、ハート宣言の場合は1トリックにつき2点、ブラインド・ハート宣言の場合は4点減点します。
  2. 出て1トリックも取れなかったプレイヤーは5点加点します。ただし、ハート宣言の場合は10点、ブラインド・ハート宣言の場合は20点加点します。(切り札を決めたプレイヤーの場合は、それぞれ10点、20点、40点)
  3. 降りたプレイヤーは1点加点します。ただし、ハート宣言の場合は2点加点します。

ゲーム

 ディールが終わって持ち点が0点以下になったプレイヤーがいたら、そのプレイヤーの勝ちでゲームが終了します。2人以上が0点以下の場合にはその全員が勝者となります。


"The modern pocket Hoyle, fourth edition" by William Brisbane Dick, New York 1868 という本がGoogle書籍にありますが、この中のラウンス(Rounce)というゲームがこれによく似ています。違いは:

また、同じ本にラムシュ(Ramsch)というドイツのゲームも紹介されていますが、ラウンスとの違いは:


 なかよし村で2008年11月1日にプレイしました。そのときは少しルールを間違っていたのですが、楽しく遊べました。正しいルールではもっと面白くプレイできるはずです。ルールも簡単なのでお勧めのゲームの1つです。