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フィフティーファイブ(55)
ワンハンドレッド・アンド・テン(110)
ツーハンドレッド・アンド・ツエンティー(220)

2005/1/8 赤桐

 アイルランドでプレイされているトリックテイキングゲームです。ツエンティーファイブスポイルファイブにというゲームにビッドの要素を加えたものです。

 ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。


人数

 2人〜9人。必ず個人戦で行います。

カード

 通常の52枚のカードを使います。

カードの強さ

 切札スートでは、強いものから順に、

 このように、Hは必ず切札になり、切札のスートに属します。

 切札以外のスートでは、強いものから順に、

ディール

 最初のディーラー任意のやり方で決めます。ディーラーはディール毎に左隣のプレイヤーに移ります。

 ディーラーは、各プレイヤーおよびもう1人分に5枚ずつカードを配ります。この余分の1人分をキティー(kitty)と呼びます。

 配り方は、ディーラーの左隣から時計回りに、まず2枚ずつ各プレイヤーに配り、次に3枚ずつ配ります。あるいは,先に3枚配り次に2枚配ってもかまいません。

ビッド

 ディーラーの左隣から順に時計回りに、1人ずつビッドを行います。ビッドしたくない場合には、「パス」と宣言します。

 ビッドで宣言するのは点数ですが、1015202560のいずれかです。

 ビッドする場合には今までより大きい点数でビッドしなければなりません。ただし、ディーラーだけは「テイク(take)」と言うことができます。これは最後のビッドと同じ点数をビッドしたことになります。

 基本的には各プレイヤーは1度しかビッドすることができません。ただし、テイクの宣言があった場合は、最後に点数をビッドしたプレイヤーはもっと大きい点数をビッドすることができます。これに対し、ディーラーはまたテイクを宣言することができます(テイク以外のビッドはできません)。どちらかがパスをするまで、これは何度でも続けることができます。

 最後にビッドを行ったプレイヤーがビッダーとなります。ビッダーはキティーのカード5枚を他のプレイヤーには見せずに手札に加え、10枚になった手札から5枚のカードを裏向きに捨て札します。その後、ビッダーは切札のスートを宣言します。

プレイ

 下記以外は、トリックテイキングゲームの通常のルールに従います。

 最初のリードはディーラーの左隣のプレイヤーが行います。

 切札以外のリードのときには、リードされたスートのカードを出すか、切札を出すかします。(リードされたカードを持っていても、切札を出してかまいません)。リードされたスートのカードも切札も持っていない場合に限り、それ以外のカードを捨て札することができます(つまり、リードされたスートを持っていなくて切札を持っている場合には、切札をださなければなりません)。

 切札がリードされたときには、切札があれば出さなければなりません。なければどのカードを出してもかまいません。ただし、持っている切札が上位3枚の切札(H)の中のカードだけであり、しかも、リードされた切札が持っている切札のどれよりも弱いカードである場合に限り、切札以外のカードを捨て札することができます。

得点

 1トリックを勝つごとに5点の点数があります。最も強い切札をプレイしたプレイヤーはさらに5点もらえます。

 ビッダーは、ビッドした点数かそれ以上を取ったときにはそのまま得点します。ビッドした点数より下だった場合には、ビッドした点数がマイナス点となります。他のプレイヤーは取った点数をそのまま得点します。

 ビッダーが60点をビッドしていた場合、ビッダーは全トリックを取ったら60点の得点となり、そうでなければマイナス60点となります。なお、60点より下の点数をビッドしていた場合には、全トリックをとっても通常の得点(30点)になります。

 フィフティーファイブの場合には、ディールが終わって得点集計の結果、累計点が55点以上になったプレイヤーがいたらゲーム終了です。もし、2人以上が55点以上になった場合、プレイ中に最初に55点に到達していたプレイヤーが勝者となります。

 ワンハンドレッド・アンド・テンの場合には110点が、ツーハンドレッド・アンド・ツエンティーの場合には220点が終了点数となります。


バリエーション

 終了点数に到達しても、ビッダーになって到達したのでなければゲーム終了とならず、そのまま続けるというルールもあります。

 ビッダーはキティーを取る前に切札を宣言しなければならないというルールもあります。

 最初のリードはビッダーの左隣のプレイヤーが行うというルールもあります。また、ビッダーの右隣のプレイヤーが行うというルールもあります。