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ジフリ(Zifuli)

2005/7/2 赤桐

 イタリアのククのゲームです。コックと似ていますが、それより少し複雑なトリックテイキングゲームです。トランプのナポレオンと少し似ています。

 ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。


人数

 5人。

カード

 イタリア版のククカードを使います。日本ではグランペールプロジェクト製のククカードがあります。

スートとカードの強さ

 2つのスートがあります。 

 数札スート:

  (弱)I)、II)、III)、...、VIII)、VIIII)、X10) (強)

 絵札スート:

  (弱)お面バケツマットXI)、XII)、XIII)、XIIII人間)、XVクク)、ライオン(強)

 (このゲームはコックと似たゲームですが絵札スートの強さの順位が違いますのでご注意ください。)

目的

 プレイの前にビッドをしてデクレアラーとデクレアラーの味方になるプレイヤー(パートナー)を決めます。

 デクレアラーのプレイの目的はパートナーと2人でカードの点数の過半数を取ることです。他の3人の目的は3人で過半数の点数を取ることです。

ディール

 最初のディーラー任意のやり方で決めます。次回からは前回のディーラーの右隣のプレイヤーがディーラーになります。

 ディーラーは、ディーラーの右隣から反時計回りに、各プレイヤーに4枚ずつ8枚のカードを配ります。

ビッド

 ディールが終わったら、ディーラーの右隣から反時計回りの順にビッドを行って、デクレアラーパートナーを決めるます。ビッドをしたくないときはパスをします。

 ビッドはプレイヤーが少なくとも1枚持っているカードと同じカードを指定することによって行います。例えば、「ライオン」というようにです。

 誰かがビッドした後は、今までのビッドのスートと同じスートで、それよりも弱いカードしかビッドできません。ビッドの後、他のプレイヤーがすべてパスであれば、そのプレイヤーがデクレアラーになり、ビッドが終わります。プレイヤーは何度でもビッドを行うことができますが、一度パスをしたプレイヤーはもうビッドすることはできません。

 デクレアラーの指定したカードを持っているプレイヤーがデクレアラーのパートナーになります。それ以外の3人もチームになります。ただし、指定したカードが出るまでは、デクレアラーのパートナーが誰であるかを誰も公表してはなりません。

 デクレアラーが自分が2枚持っているカードを指定した場合には、デクレアラーのパートナーはいません。他の4人はチームになってデクレアラーと戦います。この場合もデクレアラーはこの事を公表はしません。

プレイ

 ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードを行い、切札なしで反時計回りにトリックテイキングゲームの通常のルールに従ってプレイします。

 同じカードがプレイされた場合には、先にプレイされたカードのほうが強いものとします。

 詳しい説明が必要でしたら、コックのルールと同じですのでご覧ください。

勝敗

 各カードは次の点数があります。

V)、VI)、VII)、VIII)、VIIII
1/2点
X10)、XI)、XII)、XIII)、
XIIII人間)、XVクク)、ライオン
各1点
マットお面バケツI)、II)、III)、IIII
0点

 全カードの点数合計は19点になります。

 デクレアラーのチームとそれ以外のプレイヤーのチームは、自分たちの取ったカードの点数を合計します。過半数つまり10点以上の得点を取ったチームが勝ちになります。

 もし、両チームが9.5点ずつだった場合には、次のカード点数を使って計算をやり直します。

I)、VI)、XI
各1点
II)、VII)、XII
各2点
III)、VIII)、XIII
各3点
IIII)、VIIII)、XIIII人間
各4点
XV(クク)
各5点
ライオン
各6点
V)、X10)、マットお面バケツ
0点

 全カードの点数合計は82点なので、42点以上を取ったチームが勝ちになります。41点ずつなら引き分けになります。

得点

 デクレアラーのチームが勝った場合は、相手チームのプレイヤーは1枚ずつチップを出します。デクレアラーは2枚のチップを取り、そのパートナーは1枚のチップを取ります。

 デクレアラーのチームが負けた場合は、デクレアラーは2枚のチップを出し、パートナーは1枚のチップを出します。相手チームのプレイヤーはチップを1枚ずつ取ります。

 デクレアラーが1人でプレイして勝った場合には、デクレアラーは他の各プレイヤーから2枚ずつ、計8枚のチップをもらいます。負けた場合は、2枚ずつ計8枚のチップを支払います。


 2005年7月2日、なかよし村でプレイしました。

 ビッドの目的と効果が分かりにくいですが、それなりに意味があるようです。この特殊なビッドと、途中までパートナーが分からないところが面白く、プレイの技術も必要です。

 軽いですが十分楽しめるゲームです。


 このサイトのククのカードの絵柄はグランペールプロジェクト様のカードを許可を得て使用しています。使用許可感謝いたします。