2008/9/6 赤桐
カラブレセッラはイタリアのゲームです。イタリアで最もポピュラーなゲームの1つであるトレセッ
テに似たゲームですが、トレセッテが4人ゲームであるのに対し、これは3人ゲームになっています。
3人。4人でディーラーがプレイしないようにすることもできます。
40枚のイタリアンパックのカードを使用します。
バトン、ソード、コイン、カップの4つのスートがあり、各スートは10枚のカードからなっています。強い順に並べると:
3、2、1(エース)、レ(Re)、カバロ(Cavall)、ファ ンテ(Fante)、7、6、5、4
普通のカードを使うときは、各スートの8、9、10のカードを除き、レ=キング、カ バロ=クイーン、ファンテ=ジャックとして遊びます。
各スートの 以下のカードをトリッ クで取ると、次の点数がつきます。その他のカードには点数がありません。
エース | 1点 |
3、2、レ、カバロ、ファンテ | 1/3点(3分の1点) |
また、最後のトリックを取ると、1点がつきます。
全部の点数を合計すると、11⅔点(11と3分の2点)になります。
ディーラーは 各プレイヤーに12枚ずつまとめてカードを配ります。ディールはディー ラーの右隣から始めて反時計回りに行います。残りの4枚のカードはテーブル中央に裏向きに置きます。この4枚のカードをモンテ(monte)と呼びます。
ディーラーはディールごとに反時計回りに交代します。
ディールが終わると各プレイヤーはディーラーの右隣から反時計回りの順にビッドを行います。ビッドは各プレイヤー1回だけしか行いません。ビッド
では次のいずれか、またはパスを宣言します。最も強いビッドをしたプレイヤーがビッダーとなります。後ろに書いているものほど強いビッドです。
誰かがパス以外のビッドをしたら、今までに行われたビッドよりも強いビッドしかすることができません。ソリッシモのビッドがあれば、そこでビッドは終了します。
3人全員がパスした場合は配り直しとなります。ディーラーは右隣に交代します。
ビッドが終わると次の順序でカードの交換などを行います。ビッダーがどのビッドをしたかによって、交換の方法などが変わります。
キアモのときには、ビッダーは1枚のカードをそのスートとランクを指定して要求することができます。例えば「コインの3のカードをください」とい
うようにです。他のプレイヤーがそのカードを持っていたら、そのカードをビッダーに表向きに渡さなければなりません。もしそのカードがモンテの中にあれば、そのカードは渡されません。
キアモやソロのときには、ビッダーはモンテの4枚のカードを表にして他のプレイヤーに見せ、自分の手札に加えます。
そのあと、キアモで1枚のカードをもらっていた場合は、ビッダーは手札から1枚のカードを表向きにして、カードをもらったプレイヤーに渡します。
最後に、ビッダーは4枚のカードを手札から裏向きに捨て札します。この捨て札されたカードもモンテと呼ばれます。
ソリッシモの時には、ビッダーは上記の交換を行いません。
ソリッシモのビッダーは、得点を増やすために、次のいずれかの宣言を行うことができます(行わなくてもかまいません)。
ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードを行います。 ただしソリッシモの場合だけはビッダーが最初のリードを行います。通常のトリックテイキングゲー ムのルールに従ってプレイします。プレイは反時計回りです。
切札はありません。リードされたスートと同じスートのカードを持っているときは、そのスートのカードをプレイしなければなりませんが、持っていない場合には、どのカードをプレイしてもかまいません。
リードされたスートで最も強いカードを出したプレイヤーが、トリックに勝ちます。
プレイが終わると、ビッダーは取ったカードの点数を数えます。最後のトリックを取ったら、1点よけいにもらえるだけでなく、モンテ(捨て札)のカードの点数ももらえることになります。
ビッダーが過半数の点数つまり6点以上を取ったらビッド成功となります。
ビッドに成功したら、ビッダーは下記のゲーム点を他の2人のプレイヤーそれぞれからもらうことができます。ビッドに失敗したときには、下記のゲー
ム点を他の2人のプレイヤーそれぞれに支払います。(4人プレイのときには、プレイに参加しないディーラーはこのやりとりとは関係ありません。)
キアモ |
1ゲーム点 |
ソロ |
2ゲーム点 |
ソリッシモ |
4ゲーム点 |
ソリッシモ(ディビデテ) |
8ゲーム点 |
ソリッシモ(シェリエテ) |
16ゲーム点 |
次のことが起きると、ゲーム点が変わります。
ゲーム終了の条件は時に決まっていません。