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クレージー・ソロ(Crazy Solo)

2022/7/2 赤桐

アメリカでプレイされているゲームです。 タロットカードのゲームから派生したトランプゲームの1つで、 シックス・ビッド・ソロスカートの仲間になります。

ルールはほぼhttp://www.pagat.com/によっています。


プレイヤー

3人~12人。

カード

スートを除いた36枚のカードが基本になります。

人数により、さらに次のカードを取り除きます(カッコ内はプレイで使う枚数)。

各スートのカードと強さの順位は強いものから順に、10 となり、次の点数を持ちます。

カード 点数
11点
10 10点
4点
3点
2点

これ以外のカードは0点です。

全部のカードの点数の合計は120点になります。

カウンター

各プレイヤーはプレイ前に同額のポーカーチップなどのカウンターを受取り、得点計算に使います。 その代わりに紙に点数を書いてもかまいません。

ディール

最初のディーラー任意の方法で決めます。 次回からは、時計回りに交代します。

ディーラーは、左隣のプレイヤーから時計回りに、1枚ずつ全部のカードを配ります。

ビッド

ディーラーの左隣のプレイヤーから順に、各プレイヤーは1度だけ、パスをするか、ビッドを行うことができます。 ビッドは、61点以上の点数を取るという宣言ですが、パートナーがいるときはパートナーの取ったカードも含めて61点でかまいません。 ビッドの種類は弱いものから順に次のようになります。

  1. ソロ(Solo): パートナーをカードで指定します。
  2. ハート・ソロ(Solo in Hearts): ソロと同じですがハートを必ず切札にします。
  3. アローン(Go Alone): パートナーなしでプレイします。
  4. ハート・アローン(Go Alone in Hearts): アローンと同じですがハートを必ず切札にします。

今までにビッドがされていたら、それより強い種類のビッドしか行うことができません。 例外として、ハート・ソロのあとにハート・ソロをビッドすることは可能です。 1度しかビッドの機会がないことにご注意ください。

3人ゲームのときは、アローンかハート・アローンのビッドしかできません。

最後にビッドしたプレイヤーは「コーラー(Caller)」と呼ばれます。

全員がパスをした場合には、ディーラーが交替して配り直しとなります。

宣言

コーラーは切札のスートを宣言します。 ハート・ソロ、ハート・アローンのときは必ずハートを切り札にしなければなりませんが、 それ以外のときは、ハートを含め、どのスートを切り札にしてもかまいません。

ソロやハート・ソロのときは、パートナーを指名します。 そのためには、カードの1枚を指定し、そのカードを持っているプレイヤーがパートナーになります。 例えば「ハートのエース」といえば、そのカードを持っているプレイヤーがパートナーになります。 どのカードでも指定できます。

パートナーになったプレイヤーは、そのカードをプレイするまでは、パートナーであることを明かしてはいけません。

自分の持っているカードを指定して、パートナーなしでプレイすることもできます。

コーラーとそのパートナーはソロチームと呼ばれます。 それ以外のプレイヤーはギャング(Gang)と呼ばれます。

プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行って、 トリックテイキングゲームのプレイを行います。 プレイの順序は時計回りです。

通常通り、切札が出ていない場合は、リードされたスートの最も強いカードを出したプレイヤーが勝ち、プレイされたカードを取ります。 切札が出ている場合は、最も強い切札を出したプレイヤーが勝ちます。

取ったカードは裏向けにして、各プレイヤーごとにまとめて置きます。

勝ったプレイヤーが次のリードを行ないます。どのカードをリードしてもかまいません。

フォローのルールは次の通りです:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのスートを出します。
  2. リードされたスートがなければ、切札を出します。
  3. リードされたスートも切札もない場合には、どのカードを出してもかまいません。

得点

プレイが終わったらソロチームは取ったカードの点数を合計します。 その点数から60点を引いたものをハート以外が切札だと2倍します。ハートなら3倍します。 それを最も近い5の倍数に丸めたものが得点となります(0,1,2→0、3,4,5,6,7→5、8,9→10)。 例えば、23点~27点なら25点に、28点~32点なら30点にします。 マイナスになった時は支払わなければなりません。

コーラーとパートナーはそれぞれ残りの人(ギャング)の半分の人から、得点分のカウンターをもらいます。 ギャングの人数が奇数のときはコーラーが1人多くから貰うようにします。 例えば7人ゲームでは、コーラーは3人から、パートナーは2人から貰います。

コーラーが1人でプレイしたときは、他の全員から貰うことになります。

60点未満のときは、支払いの方向が逆になります。ちょうど60点のときは誰も得点しません。

ゲーム

ゲーム終了の規則は特にありません。 ゲーム終了時の各プレイヤーの最終得点は、手持ちのカウンターの点数から最初に貰ったカウンターの点数を引いたものです(マイナスあり)。


注1

36枚のカードから取り除くカードがある場合には、取り除かないで全員に規定の枚数を配ったあと、取り除くべきカードを配られたプレイヤーが配り残りのカードと交換してもらうようにすることもできます。

注2

通常5点のポーカーチップ6枚と20点のポーカーチップ6枚の計150点のポーカーチップを持って始め、足りなくなったらバンカーから借り入れます。

30点などのもっと大きいチップを加えて、借り入れがあまり起きないようにしたほうが良いのではとPagat.comでは書いていました。


2022年7月2日、なかよし村でプレイしました。

8人でプレイしたのですが、楽しく遊べました。2人対6人になるのでソロを行うのも難しいかと思いましたが、全くそんなことはなく、ソロの宣言は容易で成功率も高かったです。アローンもありました。

手札が4枚しかなく、運の要素は強いのですが、多人数で遊べるストレートな(普通にプレイしてたくさん取ることを目指す)トリックテイキングゲームは珍しいので、貴重なゲームです。

もっと小人数でプレイしても、普通に面白いのではないかと思います。