2021/12/4 赤桐
タイでプレイされているゲームです。タイ南部で遊ばれていたゲームですが、現在はネットゲームの影響でタイ全土で遊ばれているそうです。
独特のルールのゲームですが、ヤニフ、シュビメン、バスタード・ブラッグなどに少し似ているかもしれません。
ルールは伊藤拓馬氏の「タイの民間ゲーム」に拠ります。
2人~6人。4人、5人がベスト。
ジョーカーを含まない普通の52枚のトランプ。
絵札(K、Q、J)は10点、Aは1点、それ以外のカードは数字通りの点数を持ちます。
各プレイヤーはポーカーチップなどのカウンターを同じ数だけ持っておきます。
最初の親は任意の方法で決めます。 次回からは、前回勝ったプレイヤーが親になります。
親はカードをシャッフルして、各プレイヤーに5枚ずつのカードを配ります。 残りのカードは山札としてテーブル中央に置きます。
配られた手札に同じランクのカードが3枚あると、「トーン」と宣言することができます。 そのプレイヤーがそのディールの勝者になり、プレイは行われません。
このプレイヤーは、他の各プレイヤーから、予め決めておいた額のカウンターを受け取ります。
手札がすべて10か絵札(K、Q、J)のときは、予め決めておいた勝利点の額のカウンターをそのプレイヤーがを受け取り、プレイは行われません。
手札がすべて同じスートの場合も、勝利点を受け取ってプレイなしになります。
親から始め、予め決めておいた周り順(時計回りまたは反時計回り)で、次のようにプレイを行います。
自分の前のプレイヤーが捨て札したカードと同じランクのカードが手札にあるとき、 山札からドローは行わないで、そのカードを出すことができます。 同じランクのカードが2枚以上あるときは、複数出すこともできます。 これをライといいます。
このとき、前のプレイヤーから、予め決めておいた額のカウンターをもらいます。 2枚ならそれが2倍、3枚なら3倍です。ライの額は通常、勝利点の半分程度です。
ライを行ったら、そのプレイヤーの番は終わります。
ライを行わないで山札からドローしたら、ドローしたカードがライできるカードであっても、ライは行えません。 (そのカードを捨てることはできますが、ライにはなりません。)
ライがあった場合、その次のプレイヤーが同じランクのカードを持っていたら、再びライを行うことができます。 この場合、支払いを行うのは、最初にそのランクのカードを(ライにならない状態で)捨てたプレイヤーです。
ライはさらに連続することもあります。
自分の手札の点数の合計が他のどのプレイヤーのものより低いと思ったプレイヤーは、ケーンを宣言してプレイを終了することができます。 ケーンを宣言できるのは、自分の番のときで、山札からカードをドローする前です。
ケーンの宣言があると、全員が手札と点数を公開します。
ケーン宣言者が誰よりも低い点数だったときには、他の各プレイヤーから、予め決めておいた勝利点分のカウンターをもらいます。 まだプレイを1回も行っていないプレイヤーがいたときは、そのプレイヤーからは勝利点の2倍のカウンターをもらいます。
ケーン宣言者よりも低い点数のプレイヤーがいたときには、ケーン宣言者が他の各プレイヤーに勝利点分のカウンターを支払います。 ただし、ケーン宣言者よりも低い点数のプレイヤー(複数いたときはその全員)には、勝利点の2倍を支払います。 (同点者がいる場合には、下記の同点時のルールでケーン宣言者が負けていれば、勝利点の2倍を支払います。)
ケーン宣言者と同じ点数のプレイヤーがいたときに次のうちどのルールにするかを、予め決めておく必要があります。
手札を全部捨てることができたら、上りとなり、プレイは終了します。
上がったプレイヤーは、他の各プレイヤーから勝利点の3倍のカウンターをもらいます。
ケーンや上がりがなければ、最後の山札をドローしたプレイヤーが捨て札をしたとき、プレイが終了します。
全員が手札と点数を公開し、最も点数の低いプレイヤーが、他の各プレイヤーから勝利点をもらいます。 同点の場合は、勝利点を分けあいます。
ゲーム終了の規定はありません。
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2021年12月4日に、なかよし村でプレイしました。
簡単なゲームですが、大変盛り上がってプレイしました。
伊藤拓馬氏の「タイの民間ゲーム」には他にも面白そうなゲーがあるので、取り上げていきたいと思います。