2015/5/2 赤桐
ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、クロアチアでプレイされているカードゲームです。チェコのセドマと同様に、同じランクのカードを最後に出したプレイヤーが勝ちになるトリックテイキングゲームです。
ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。
4人(2人ゲームは後述)。向かい合った2人がパートナーとなります。
各スートの2〜6を除いた32枚のカードを使います。
最初のディーラーは誰がなってもかまいません。ディーラーは1ディールごとに左隣に移ります。
ディーラーは、各プレイヤーの手札が4枚になるように配ります。残りは山札としてテーブルに裏向きに置きます。
ディーラーの左隣のプレイヤーが自由に1枚のカードを場に出して、最初のリードを行います。リードが行われたら、時計回りの順に1枚ずつカードを出していきます。リードされたカードに対してフォローの義務はありませんので、どのカードを出してもかまいません。
4枚の"7"のカードが切札になります。場に7が出ている場合には、最後に7を出したプレイヤーがトリックに勝ちます。7が出ていない場合には、リードされたランクのカードで最後に出されたカードがトリックに勝ちます。例えば、9、A、9、Qとプレイされた場合には9を最後に出したプレイヤーが勝ちます。
トリックに勝ったプレイヤーは出されたカードを集めて裏向きに置きます(パートナーと同じ山にします)。
ただし、カードをリードしたプレイヤーのチームがトリックに勝たなかった場合、リードを行ったプレイヤーは前回リードしたのと同じランクのカードまたは7をリードして次のトリックを始めることができます。このトリックでリードしたチームが勝てば、前回のトリックのカードも取ることができます。このトリックでも負けた場合、同じことを繰り返すことができます。このようなプレイが可能なときでも、普通にトリックに負けて、相手チームにリードさせてもかまいません。
トリックが終わったら(上記のように続けてプレイする場合はその全部が終わったら)、(最後に)トリックに勝ったプレイヤーから順に1枚ずつ山札の1番上からカードを取っていきます。各プレイヤーの手札が4枚になるか、山札がなくなったら、取るのをやめます。最初から山札がなければ、山札からは取れませんが、トリックのプレイは続行します。
(最後に)トリックに勝ったプレイヤーが次のリードを行います。
山札のカードがなくなったら、各プレイヤーはパートナーと手札を交換して、互いに相手の手札を見ます。そのあと、再び交換して、元の手札にします。
プレイヤーはパートナーに、次のような言葉でプレイを指示することができますが、パートナーは従う義務はありません。
各チームは取ったカードの得点を合計してスコアシートに記入します。
トリックで取ったカードの内、Aと10のカードが1枚につき10点になります。他のカードには点数がありません。さらに、最後のトリックを勝ったら10点もらえます。従って、1ディールの得点の合計は90点になります。
あるチームの累計得点が120点以上になったらゲーム終了です。累計点の多いチームの勝ちとなります。
上記と同じルールで2人でプレイすることもできます。「チーム」を「個人」と読み替えてください。当然、見せ合いや指示はありません。
2015年5月2日に、なかよし村でプレイしました。単純なゲームですが、戦術や計算も必要です。トリックに負けて、同じランクのカードを出して続けることができる場合、続けた方が良い場合と続けないぼうが良い場合があり、きちんと読まな出ればなりません。 草場氏と2人ゲームも行ったのですが、かなり楽しめました。